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【大リーグ】QOが足かせ!? 有力選手がいまだに無所属 ローシュは恨み節2013年1月12日 紙面から クオリファイングオファー(QO)が足かせ!? 今冬のFA市場優良株ながら、キャンプインまであと1カ月余りとなったこの時期になっても来季の所属先未定の選手がいる。カイル・ローシュ投手(34)=カージナルスからFA=、マイケル・ボーン外野手(30)=ブレーブスからFA=らだ。いずれも昨年11月に前所属球団からQOを受けた選手で、ローシュからは「QOが障害になっている。本来ならばスムーズに運ぶ交渉を阻んでいる」と恨み節も。彼らの代理人は“悪名高い”ボラス氏。彼らの“新居決定”をより遅らせている要因という指摘もある。 春季キャンプインまで1カ月余りとなった10日現在も、なお去就が決まらない状況に、ローシュが怒りを爆発させた。古巣カージナルスの地元ラジオ番組内で、「多少長引くのは覚悟していたが、思っていた以上に移籍先決定が難航している。交渉が遅々として進まない」と不満をぶちまけ、焦りの色さえにじませた。 ローシュはメジャー通算12年で118勝(109敗)を挙げた先発右腕。昨季も登板33試合で16勝3敗、防御率2・86という堂々の成績で、カ軍のポストシーズン進出に大きく貢献した。今オフにFAとなったが、引く手あまたの目玉選手となって当然の存在だった。だが、カ軍側がQOを出したことで雲行きが怪しくなった。 「原因は明らか。ドラフト指名権の譲渡さ」(ローシュ)。QOを受けたことで、ローシュ獲得球団はカ軍に今年のドラフト1巡目指名権を譲渡しなければならない。FA選手獲得には大型契約が必要で経費自体もかさむ。各球団とも容易に手が出せない状態となっている。 ローシュは「これじゃ本当の意味でフリー(エージェント)とは言えない」。エンゼルスからFAとなったが、QOを受けず、年内にドジャース入りが早々と決まったグリンキーらを引き合いに出し、「彼らとはえらい違いだ」とまくし立てた。続けて「カ軍も再契約に乗り気とは思えなかった。なのにQOを出した」と古巣にFA移籍を妨害されたと言わんばかりだった。実際、ボーンやヤンキースからFAとなった救援右腕ラファエル・ソリアーノ(33)も実績十分ながら、QOを受けたことでいまだに無所属のままだ。 3選手の代理人がボラス氏であることも遠因。本格的に動くのは決まって年明けで“ミスター1月”との異名を取る。もともと出足が遅いうえ、選手の実際の価値より多額の年俸を勝ち取る腕利き交渉人として知られ、同氏ペースで交渉を進められてはかなわないと、球団側の警戒感も強い。 同氏は松坂大輔投手(32)=レッドソックスからFA=の代理人でもある。多くの“在庫”を抱える中、松坂の今季所属先決定も自然と後回しになっている。 PR情報
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