兵庫県警察学校の入校生から預かった約360万円を着服したとして、県警は11日、調査直後に自殺した元男性職員(当時44)を業務上横領の疑いで書類送検し、発表した。調査時には着服を否定していたが、自殺後に「罪を犯してしまった」という趣旨のメモが自宅で見つかったという。
監察官室によると、元職員は警察学校(兵庫県芦屋市)の会計係長だった2010年9月〜昨年7月、入校生から預かった布団のリース代などを着服した疑いがある。
昨年7月にリース業者から「支払いが滞っている」との連絡があり、発覚。上司の聞き取りに「業者の勘違いではないか」と否定していたが、3日後の7月26日に自宅近くの林で首をつっているのが見つかった。
横領した金は借金返済に充てたとみられ、遺族が全額返した。県警は11日、現金の管理を任せきりにしていたとして上司の男性職員(48)を減給10分の1(1カ月)の懲戒処分にした。