わがままが許されやすくなっている

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2013/01/12


大企業で働くとある知人が、突然の転籍を言い渡されて、別会社に行くことになりました。


大企業では自分の人生をコントロールできない

いわく、その別会社はあまり社内的に評判がよろしくないみたいで、ぶっちゃけ転職も考えているとか。転籍自体も寝耳に水で、引っ越しの準備等含め、色々生活が変わってしまいそうだと嘆いておりました。


ぼくが大企業で働きたくない理由は、まさにこれだったりします。

自分の人生をコントロールできず、下手すると最悪の労働環境の職場に投げ込まれてしまう。自分の意見はほとんど通用せず。誰が選ばれて、火中の栗となるかは、もう完全に「運」の世界だったりするじゃないですか。ロシアンルーレットですか。転勤を拒否したらクビになるらしいですしね…。

関連記事:「転勤を拒否するとクビ」という奴隷的労働 | ihayato.news


「総合職採用」というのも同じで、自分がどんな仕事をするのかさえ選べない(!)というのは、なんというか大丈夫か、という気がしてしまいます。

もちろん良い会社は、ある程度柔軟に要望を聞いてくれるのでしょうけれど…そんなに甘くない会社のほうが多いですよね。特に組織がでかいと、みんな「我慢」しているので、「お前も我慢しろ」となりがちな気がします。

ちなみに、ぼくは総合職採用だけは嫌だったので、職種別採用をしていた企業を中心に受けました(希望通り広報・マーケティング職として採用されましたが、ぼくが入ったルネサスは現在経営不振でリストラの嵐になっております…)。


と、こんなことを日々書いておりますと、「結局イケダは会社員が向いていないだけじゃないか、何が偉いんだ」みたいな批判を貰うことがあるのですが、まさにその通りです。

ぼくのように、自分の人生に最大限のコントロールを持ちたい「わがまま」な人間にとっては、突然転勤や異動を命じられる大企業は、どう考えても向いていないのでしょう。これは仕方がないことです。


わがままが許されやすくなっている

今の時代に生きていてホントに良かったと思うのですが、「わがままが許されやすくなっている」と思うんです。

たとえばぼくのような人間は、一昔前なら、いくら文句を言ったところ会社の論理に従わざるを得なかったわけです。しかし今は、社会人3年目でフリーランスになったぼくのように、ニッチな専門性さえあれば、人ひとり食べていくことは容易であることが明らかになっています。


ランサーズクラウドワークスのようなクラウドソーシングサイト、BASESTORES.jpのようなマイクロECサイトも登場していますし、今後も「わがまま」はやりやすくなっていくのでしょう。そうなると、わがままをする決断力が問われてきそうですね。

面白いところでは、家賃2万円の金谷でフリーランサー修行を積んでいる山口さんのような方も出てきています。フリーランス生活3ヶ月目にして、24.7万円の収益をを上げられたそうで。1989年生まれというから驚かされます。こういう生き方も、一昔前ではできなかったものでしょう。


今後の日本社会においては、高いスキルを持っている人に関しては、「わがまま」の許容度はますます高まっていくように感じます。スキルフルな人材は、自分の好きな場所で、好きな人と、好きな時間に、好きなだけ働くことができるようになるでしょう。いわゆるハイパーノマドですね。

一方で、ひとつの会社に縛られざるを得ない低スキル・低評価の人材は、こうした恩恵を受けにくいのかもしれません。とはいえ、人は何がしかの強みを持っていると思うので、たとえばココナラの出品を始めてみるなど、まだ発掘されていない市場価値を顕在化させる努力が、まず求められると思います。


だらだらとまとまりのない文章になってしまいましたが、いま、企業に勤めており、自分の自由を縛られていると感じている人は、ぜひ「わがままが許されやすくなっている」という地殻変動を意識してみてください。このトレンドは当面続くと思います。

わがままに生きるのは、楽しいことですよ。ぼくは会社を辞めてよかったと、心底思っています。育児だってできますしね。

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関連本。かなり売れているそうで。自由になりたい人は多いんでしょうね。


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