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ロシア 新型原子力潜水艦が就役1月11日 9時3分
ロシアが開発を進めてきた、戦略核ミサイルが搭載可能な新型の原子力潜水艦が就役し、プーチン大統領は、海軍の艦船の刷新を進めることで国防力の強化に取り組む考えを強調しました。
新たに就役したのは、ロシアが1990年代から開発を進めてきた「ボレイ級」と呼ばれる新型原子力潜水艦の1番艦「ユーリー・ドルゴルーキー」です。
全長は170メートル、総排水量は2万4000トンに上る大型の潜水艦で、戦略核ミサイルを16基搭載できます。
ロシア北西部のセベロドビンスクで行われた就役式には、ショイグ国防相が出席したほか、プーチン大統領も別の町にある海軍基地からテレビ電話を通じて参加しました。
このなかで、プーチン大統領は「海軍の艦船を刷新することは、ロシア軍の強化にとって重要な柱の一つだ」と述べて、2020年までに4兆ルーブル(日本円で11兆6000億円余り)を投じて、原子力潜水艦をはじめ海軍の艦船の刷新を進めることで国防力の強化に取り組む考えを強調しました。
ショイグ国防相によりますと、ロシア軍は2020年までにこの「ボレイ級」の原子力潜水艦を合わせて8隻配備するほか、攻撃型原子力潜水艦7隻の配備も進める計画です。
プーチン大統領は、ミサイル防衛を巡ってアメリカと対立を続けるなか、原子力潜水艦の開発を柱に核戦力を強化していく姿勢を内外に印象づけるねらいがあるものとみられます。
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