甲状腺被ばく最大で33ミリシーベルト 弘前大、福島の住民調査
弘前大被ばく医療総合研究所(青森県弘前市)の床次真司教授のグループは12日、福島県の62人を対象に、東京電力福島第1原発事故で放出された放射性ヨウ素による内部被ばく状況を調査したところ、最大で甲状腺に33ミリシーベルトの被ばくをした人がいたと発表した。
62人のうち46人の甲状腺から放射性ヨウ素を検出したが、国際原子力機関が甲状腺被ばくを防ぐため安定ヨウ素剤を飲む目安としている50ミリシーベルトを超えた人はいなかった。
床次教授は3月、62人が昨年3月12日に被ばくしたと仮定し、最大で87ミリシーベルトの被ばくがあったと公表していたが、福島県飯舘村のモニタリングデータに基づき、同月15日の午後1時~同5時の間に被ばくしたと条件を修正、再解析した。
調査は昨年4月、原発事故で福島県南相馬市から福島市に避難した45人と、福島県浪江町津島地区周辺にとどまっていた17人を対象に行った。
今回、未成年の最大被ばく量は23ミリシーベルトだったが、床次教授は、子どもは大人よりも影響を受けやすいとした上で「福島県は行動調査で被ばく量の多い子どもを特定し、健康支援をするべきだ」と提言した。
調査結果は12日付の英科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に掲載される。
(共同通信)
2012/07/12 18:22