鹿児島市の平川動物公園のリニューアル工事が始まった。近くカバ舎新設に着手し、工事が本格化する。園内には工事用の柵が立てられ、一部の動物は見られなくなっている。2015年度までの7年間、約43億円かけて「人と動物が共存し環境にも優しい動物園」を目指す。 本年度は、世界のクマゾーン、マントヒヒ・バーバリーシープゾーン、アフリカの草原ゾーン、ゾウ舎前の4カ所の再整備に着手する。事業費は約9億4000万円。6月から老朽化した飼育舎の取り壊し、樹木の伐採などを進め、ゾウ舎前では温泉の掘削を始めた。 着工に伴いクマゾーンは立ち入り禁止。約2年間、ホッキョクグマやツキノワグマは見られない。マントヒヒ・バーバリーシープゾーンも既に見られなくなっており、アフリカの草原ゾーンは工事用の柵がない北側からフラミンゴやダチョウを見ることができる。 コアラ館では、リニューアル計画の200分の1模型と、パース図のパネルを展示している。石堂昭憲飼育係長(57)は「見られない動物がいるのは申し訳ないが、新しく生まれ変わる動物公園に期待してほしい」と話した。
[記事全文] 【南日本新聞】
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