東京・六本木のクラブで昨年９月、飲食店経営藤本亮介ふじもと・りょうすけさん＝当時（31）＝が目出し帽姿のグループに金属バットで殴られ殺害された事件で、警視庁麻布署捜査本部は11日、凶器準備集合の疑いで、暴走族「関東連合」（解散）の元メンバーら男７人を逮捕した。

　逮捕されたのは、いずれも住所、職業不詳の元原将輝もとはら・まさき容疑者（24）ら。事件の後、国内で逃亡を続けていたが、同日午前、警視庁に出頭した。

　10日に逮捕された関東連合元リーダー石元太一いしもと・たいち容疑者（31）＝詐欺罪で公判中＝らと合わせ、事件の逮捕者は計15人。一部の容疑者は容疑を認め、多くは「今は話したくない」などとしている。捜査本部は藤本さん襲撃への関与についても捜査する。

　逮捕容疑は昨年９月２日午前３時40分ごろ、港区六本木５丁目のクラブ近くの路上で、襲撃目的で金属バットを持って集まった疑い。

　藤本さんはこの直後、店内で目出し帽をかぶった集団にバットで殴られ殺害された。

　襲撃について、容疑者の一部は任意の調べに「人違いだった」と供述。事件の直前、石元容疑者がクラブの従業員から、店内に関東連合と対立する男性がいるとの連絡を受けていたとの情報があり、捜査本部は藤本さんがこの男性と間違われて殺害されたとみて背後関係を調べている。