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  淫魔の実 作者:樹氷霧氷
第12回 所長の淫行 2

     12

 股間にもぐりこんでいる田辺の舌が、隠れていた美紀の淫芽を見つけ出す。
 巧みな舌さばきで、潜んでいた淫芽を掘り起こされた。
 大人の女の証である電流が静かに流れはじめた。
 少しでも田辺の攻めから逃れようと、美紀は膝を伸ばして腰を上げる。でも、卑猥な舌が執拗に追いかけてきて、ビラビラの間に割って入られた。
「んん、んん、あああ――」
 噛みしめていたはずの口が緩んだ。甘さを漂わせた小さな喘ぎが漏れていく。
 たっぷりの唾液で淫芽を濡らされた。
 唾液のヌメリの中で舌が縦横に動く。小刻みで早い。四方八方から淫芽をはたかれている。そんな気がした。
 体を流れる悦びの電気が強さを増した。体の奥も火照りだしていた。
「あう、うっ、うっ」
 漏れだす喘ぎを懸命にこらえた。感じ始めていると思われたくなかったのだ。
 舌が円運動に移行していた。
 じっとしていられないぐらいの淫らな感覚に体がよじれた。
 淫芽がコマのようにコロコロと回転させられているような錯覚を覚えて、目の前の壁が揺れて見えた。割れ目がジーンと痺れて熱い。
 幾重にも折り重ねていた理性の包みが、田辺の舌先で剥ぎ取られていく。
 その証拠に、快感が生じていた。
 淫芽が勃っているのが自分でわかる。
 田辺の舌技で恥ずかしい状態になったのが情けなかった。
 でも――。
 遠慮せずに喘ぎ声を立てたい。そんな誘惑にも駆られていた。

 淫芽の包皮を剥かれた。
 淫らな解放感があった。無理やり抑えこんでいた邪魔なものがなくなって自由になった。そんな感覚だった。
 淫芽がその体を何倍にも膨らませたような感じがした。
 チュッ、チュウ――。
 露わにされた芽を吸われた。
 強烈な電気が体を貫いた。
「あぁあっ」
 膝がガクンと折れた。
「こうされると感じるんだな」
 淫芽を強く吸われた。
「はぁん!」
 叫ぶように喘いだあとで、「やめてッ」と、言い訳じみたように言った。
 大学時代に2人の年上男性に抱かれた。2人とも、クンニの時間が長かった。
 父親に汚された女の部分を美紀はどこかで嫌悪していた。そこを、男たちが執心した。
 執拗なぐらい愛してもらったことで、嫌悪感は薄くなった。逆に、自分の体を愛される充足感を得ることができた。たとえ、それがつまみ食いであったとしても――。
 それが、今は裏目に出ていた。
 生娘ではない。男から与えられた悦びを経験している。田辺の舌に体が反応していた。体の奥に眠っていた淫らなものが目覚めようとしていると感じた。
「やめて……やめて……」
 呪文を唱えるように繰り返した。そうしたところで、田辺がやめるはずもなかった。
 ビラビラの奥にある入り口を舌でくすぐられた。女を舐める卑猥な音が聞こえてきた。
 腰が勝手に沈んで、まさぐる舌を求める。
 淫肉を指で広げられた。割れ目をパックリと広げられて、恥ずかしさといやらしさで体がポッと熱くなった。
 肉襞の中に舌が侵入してきた。チロチロと狭い穴の中を動き回っている。
 もっと奥へと言わんばかりに、さらに腰が沈んだ。精一杯延びた舌が女穴の中を荒らしまわる。

 心と体がバラバラだった。
 心に反して、体が開いていく。いや、打算的な自分が体を開かせているのだ。
(所長に女を捧げなさい。これも、性科学研究所に戻るためよ)
 と、打算的な美紀が諭してくる。
 かつて、父親に処女を奪われ、2人の年上男につまみ食いされた。
 そんな過去を持つ35の女である。惜しむほどの肉体ではない。性科学研究所に戻るためという大義があるのなら、この体を所長にむしゃぶりつかせても、大騒ぎするほどのことではなかった。
 腹を据えた女なら、体を武器にすることを平気でやるのかもしれない。
 でも、男の野蛮な性を憎む気持ちが心の奥にある。消そうと思っても消せるものではない。
 やはり、心と体は完全にひとつになりはしなかった。
「やめてッ」
「嘘を言うな」
 ジュルジュルジュル――。
 耳を塞ぎたくなるような恥ずかしい音で、何かを吸っていた。それが、悦楽を感じた体から染みだした蜜であることは、改めて確認しなくてもわかっていた。
「いやあぁ」
 そう言うしか、感じている自分を否定することはできなかった。蜜を啜られる音が否応なく聞こえてくるからだ。
「こんなにスケベな汁を垂らしているくせに、よく言うぜ」
 田辺は下品な笑いを漂わせながら啜りつづけた。

     ☆

 立ち上がった田辺が美紀の腰を抱えた。
「たっぷりと、オマNコを味あわせてもらうぞ」
 ズブリと、野太いものが後ろから挿入された。
「うんっ、ああっ」
 久しぶりの男が肉襞を進んでくる。
 女の部分が太くて硬いもので押しひろげられていった。割れ目と肉襞周辺に張り巡らされた官能神経が刺激を受けて、甘美な信号を発した。
 田辺の先っぽが最深部に到達した。
 淫らな電気が下腹部を痺らせた。
「あああ、あああぁ」
 不覚にも、悦楽の声を漏らしてしまった。
 気持ちよかった。
 田辺との交わりではなく、体が発する官能の電気が気持ちいいのだ。永らく忘れていた感覚だった。
 強張っていた全身の筋肉が緩んだ。淫らなエネルギーが股間から全身へと巡っていく。歓喜の声のひとつでもあげたくなる。
 リズミカルな律動が始まった。そこに潤滑油が存分にあるのか、肉棒がスムーズに動いている。
「自分の体に素直になったらどうだ?」
 田辺が言った。
 美紀は無視した。
 デスクに手をついて、体を支えた。ペン立てが、カタカタと鳴った。
 肉襞の奥を何度も突っつかれた。
「あぁ、あぁ、あぁ」
 官能の火が下腹部に広がっていった。
「キュッ、キュッと、いい締めつけ具合じゃないか。男が欲しかったんじゃないのか?」
 美紀は返事をしなかった。
「まあいいさ。体が教えてくれている」
 田辺は笑った。
 律動が激しくなった。
「もっと、腰を上げろ」
 田辺が怒鳴る。
 突き壊されるかのように、淫棒の先が女の奥を叩いた。叩かれるたびに、淫らな電気が全身に向けて放たれる。
「んん、ふん、ふぅん――」
 美紀はテーブルに爪を立てて、荒々しい攻めと官能の電気に耐えた。
 ブボォ、ブボォと、マン屁が鳴っている。
 淫棒のピストンで押しこまれた空気が肉襞の中を震わせていた。
 田辺の突きは鋭い。果てることを知らないような勢いで律動していた。
(このままでは、先にイカされる)
 美紀はそう思った。
 反り返った淫棒が女の筒を内側から押し上げて、巧みに彫りこまれた先っぽが女の襞を擦っている。
 快感が高まりつつあった。
 こちらが達する前に射精させたい。それが、女としての最後のプライドだった。
 下腹部に力を入れた。
 幾万もの襞で襲いかかった。
「おおぉ、いい締り具合だ。気持ちいいぞ」
 逆に犯されているとも知らずに、田辺は喜んだ。
 美紀は腰を揺らした。揺らしながら、田辺の突きを浅くさせた。
 田辺の先っぽが肉襞の奥に届かなくなった。
 肉襞全体で淫棒を擦りあげた。
「おっおお。すぅ……はぁ……すぅ……はぁ……」
 田辺の息が乱れはじめた。
 美紀は淫棒を咥えこみながら腰を上下に振った。これで淫棒を嬲る力が増すはずだ。
 美紀の腰を抱える田辺の手に力が入りはじめた。肉打つ音も大きくなっていた。
「はあ、はあ、はあ」
 田辺が喘ぎだした。
 ギシギシとデスクが揺れていた。
 背後で吠えるような声がした。
 淫棒が出ていった。
 臀部に熱いものが降り注いできた。粘り気を持ったその液体が、ゆっくりと流れ落ちていく。
 満足そうな田辺のため息が耳に届いた。

     ☆

 田辺は相田美紀が退出してからあまり時間を置かずに、インターホンで秘書の矢島玲子を呼んだ。
 矢島玲子はすぐに所長室にやってきた。淡いピンクのスーツに白のタイトスカートを身につけていた。
 一礼してから、デスクの前にやってきた。
「お呼びでしょうか?」
「フェラをしろ」
 そう命じた。
 媚薬を飲んだせいで、まだ股間のほとぼりが冷めていなかったのだ。
 下半身は裸のままだ。射精したばかりの肉棒は、それなりの太さを保っていた。
「はい」
 玲子がデスクを回ってきた。
 チェアに腰掛けたまま、田辺は玲子の方に椅子を回転させた。
 跪いた玲子は肉棒を握って、硬くさせようと擦りはじめた。

 矢島玲子は27歳。
 1年前に秘書専門の派遣会社を通じてやってきた。
 年齢のわりに童顔で、そのくせ体の凹凸にメリハリがあった。豊満な乳房と小さいながらも肉厚のあるヒップを持っていた。
 数人いる女性秘書の中で、田辺は玲子を好んで使っていた。
 秘書としての能力も高いが、性欲処理の相手としても重宝していた。
 玲子の方も正規の秘書を目指して、なりふり構わず田辺に尽くしてくる。
 田辺からみれば「性器」秘書であった。

「おちNぽが精汁臭いですわ。浮気していらっしゃたんですね」
 扱きながら、玲子は拗ねるように言った。
「妬いているのか?」
「いいえ。わたしは、こうしておちNぽにご奉仕できるのが嬉しいのです」
「きれいにしろ」
「はい」
 玲子は思いっきり舌を出した。舌全体を使って。精汁がこびり付いている亀頭に舌を這わせた。時には、舌を絡みつかせるようにさせながら亀頭を拭っていく。
 快感で肉棒が膨らんだ。
「あっ、おちNぽが大きくなりましたわ」
 玲子は嬉しそうに笑った。
 その屈託のない笑顔が淫らで可愛いいと田辺は思った。そんな女を怒張したものに奉仕させるのは気分がいい。男の征服欲を存分に満たしてくれる相手だった。
 亀頭が済むと、玲子は尿道口に取りかかった。
 小さな穴に舌先を入れて、ほじくるように掃除する。粘液が糸を引いていた。
 ザラついた表面が敏感な尿道口の粘膜を掻く。熱を帯びた気持ちよさを感じた。
「おおお……」
 と、思わずため息が漏れた。
 チュルチュルチュル――。
 尿道を吸われた。
 中に残っていた精汁が細い管を登っていく。何だか玉袋から精汁を吸い取られているような気がして興奮する。
「おっおおお――」
 こたえられない快感が根元から天辺へと突き抜ける。射精して間もないせいで、腰がガクガクした。
「精汁が美味しいですわ」
 玲子は唇を舌で拭いながら言った。
「そんなスケベなことを言われるとハメたくなる」
 田辺は長い黒髪を撫でた。
「ハメてください、今すぐ。おまNこをおちNぽでズボズボしてください」
「ここではしたくない」
「どうして……」
 玲子が残念そうな顔をした。
「そう、悲しい顔をするな。今夜、このちNぽでヒィーヒィー言わせてやる。セックス特区にあるいつものホテルだ。あそこなら、お前の大きなよがり声を聞きながらハメることができるからな」
「今夜は、性科学推進議員連盟のパーティーがありますわ」
「――ああ、そうだった」
 田辺は額に手を当てた。
 政治パーティーより玲子との情事を愉しみたかった。大きな声で喘ぐ玲子を前から後ろから貫くのはこの上ない悦楽なのだ。日々の活力でもあった。
「フェラだけで我慢しますわ。その代わり、精汁をいっぱい出してくださいね」
 玲子は屹立しているものを飲みこんだ。
 小さな口を裂けんばかりに開けて、一生懸命に勃起したものを頬張っている。
 田辺は玲子の髪を優しく撫でながら、口技を堪能した。
 ほどなく、田辺は玲子の口の中で果てたのであった。

   つづく
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