米議会予算局(CBO) 米財政収支見込
Source: CBO
上のグラフは米議会予算局による2021年までの財政赤字見込みのグラフ。
上側の薄いブルーラインは、現行法による増税と歳出削減が『予定通り』実施された場合のシナリオ。
これらシナリオにはブッシュ減税 2013年打ち切り、富裕層が節税対策として税逃れを防ぐための代替的最小課税制度(AMT)による増税、そして高齢者医療保険制度(メディケアー)の支払額削減が想定されている。
それら増税と歳出削減により、2021年には米財政赤字はGDPの1.2%まで抑える見込みだ。
しかし、それらシナリオを無視し現状政策を維持した場合のシナリオが濃い青線になる。増税せず、歳出削減なしの対GDP比の財政赤字は、現行法シナリオより4倍となる。
さて、共和党側の次期大統領で本命といわれるペリーテキサス州知事は増税反対の立場をとっているが、本当に可能なのか?
2011年06月08日 アメリカ政府の総債務 62兆ドル
以前、アメリカの借金が62兆ドルのUSA Todayの記事を紹介したが、もっと凄い数字がでてきた。
レーガン政権の経済顧問をつとめたLaurence Kotlikoff氏は、年金、医療保険制度など社会保障にかかる『非公式』な債務を含めれば債務の総額は211兆ドルあると指摘した。現在の『公式』債務(14兆ドル)の15倍という途方もない数字だ。
今後アメリカでは7800万人のベビーブーマーが引退し、一人あたり4万ドルのコストがかかるとすれば、ベビーブーマー世代へのコストは年間3兆ドルかかる。
Kotilikoff氏はこの財政問題を解決するには、「6割の増税か、もしくは4割の歳出削減を永遠におこなわなければならない」という。
この財政問題にペリー氏などの共和党候補がどのように財政問題を解決すると考えているのか、大統領選挙の見所が満載。楽しみです。
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