兵庫県警警部補、闇スロ店にも関与か
しかし、この問題は、常深警部補や洪被告のほかにも、多数の警察官や警察OB、業者らがかかわっており、兵庫県警のみならず、警察庁も頭を痛めていると推察される。
例えば、闇スロ店の件。「闇スロ店」とは、都道府県公安委員会の許可を受けないで営業しているパチスロ店のこと。正規のパチスロ店で設置が許可されなくなった賭博性の高いパチスロを設置している。
2011年8月、洪被告らは神戸市内で闇スロ店をオープンさせた。「常深警部補や暴力団関係者も出入りしていた」(洪被告。ただし、逮捕前に取材)という。
しかし、同年11月、闇スロ店は売り上げの分配をめぐる内輪もめなどから閉鎖された。直後、洪被告らは兵庫県警OBで神戸市交通局勤務のT氏に相談する。
2012年1月30日、洪被告らはT氏に連れられて、闇スロ店があった場所の管轄の兵庫署を訪れた。自分たちも刑事処分を受ける覚悟で、闇スロ店とそれにまつわる金銭トラブル、常深警部補らに対する接待のことなどを話したが、兵庫署は取り合わなかったという。
なお、洪被告らはT氏に対しても、接待を行い、現金を提供している。
以上の事実関係は、兵庫県警も警察庁も把握しているはずである。そのうえで、近々、警察官らがどのような処分を受けるのか、あいかわらず身内には甘いのか、大いに注目したい。
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