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教師かばうため体罰を報告せず
1月11日 7時6分

教師かばうため体罰を報告せず
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バスケットボール部以外に、バレーボール部での体罰も明らかになった大阪の市立高校の校長が10日夜、記者会見し、去年11月にバレー部で体罰が行われていたことを謝罪したうえで、教師をかばうため、この事実を市の教育委員会に報告していなかったことを認めました。

大阪市立桜宮高校では、バスケットボール部以外にも、バレーボール部の顧問の教師が、おととし、生徒への体罰を理由に停職処分を受け、その後、復帰した去年11月にも再び体罰を行っていたことが、10日明らかになりました。
これを受けて10日夜、佐藤芳弘校長らが記者会見し、体罰があったことを謝罪したうえで、この事実を市の教育委員会に報告していなかったことを認めました。
これについて佐藤校長は、「この顧問は以前にも体罰で処分を受けているので、報告すると次はもっと重い処分になると将来を心配した」と述べ、顧問をかばってのことだったと説明しました。
また、9日行われた記者会見で、体罰があったのではないかと指摘されながら認めなかったことについて「これ以上、学校を混乱させたくないと思った。結果的に隠ぺいと見られてもしかたがない」と釈明しました。
さらに佐藤校長は、去年11月の時点で、ほかの生徒への体罰の調査を行っていれば、今回のバスケットボール部の生徒の自殺が起きなかった可能性もあるとしたうえで、「当時はよかれと思ったがきちんと処理すべきだったと反省している」と述べました。

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