蹴球探訪
J2上位を快走!湘南・チョウ監督(5月9日)
トップ > 中日スポーツ > 大リーグ > 紙面から一覧 > 記事
【大リーグ】殿堂入り17年ぶり該当者なし 薬物疑惑3人衆もそろって落選2013年1月11日 紙面から 米野球殿堂は9日(日本時間10日)、今年の全米野球記者協会(BBWAA)の投票による殿堂入り表彰者について該当者がなかったと発表した。該当者なしは1996年以来17年ぶり。薬物使用疑惑が向けられた、大リーグ歴代最多の762本塁打を誇るバリー・ボンズ氏(48)=元ジャイアンツなど=、通算354勝のロジャー・クレメンス氏(50)=元アストロズなど=、通算609本塁打のサミー・ソーサ氏(44)=元カブスなど=は規定得票に満たずそろって落選した。最多得票は通算3060安打のクレイグ・ビジオ氏(47)=元アストロズ=で388票(得票率68・2%)だった。 殿堂入りの審判は厳しかった。疑惑3人衆と取りざたされたボンズ、クレメンス、ソーサの3氏はそろって選から漏れた。 殿堂入りするにはBBWAAに10年以上連続で在籍する記者の投票で75%以上の得票が必要。合格ラインは427票だったが、クレメンス氏は214票(得票率37・6%)で全37候補者中8位。ボンズ氏は206票(同36・2%)で同9位、ソーサ氏は71票(同12・5%)で同17位とはるか圏外だった。 ボンズ、クレメンスの両氏は大リーグの薬物使用に関する実態調査報告書「ミッチェル・リポート」で使用が指摘され、ソーサ氏は米紙ニューヨーク・タイムズで陽性反応が出たことが暴かれた。ただし、いずれも本人が疑惑を否定。ボンズ氏は2011年の裁判で薬物使用の事実が指摘されず、クレメンス氏は薬物使用に関する偽証罪の裁判で昨年6月に無罪を勝ち取った。このため、投票をめぐって記者の間でも意見が分かれた。 過去に殿堂入りした選手の潔白までは証明できず、グレーゾーンのボンズ氏らを排除するのは不公平だという声もあり、票が分散する結果に。今年の殿堂入りが有力視されていたビジオ氏らがそのあおりを受けて規定得票に達しなかった。 薬物問題に目を光らせている大リーグのセリグ・コミッショナーは「ごく少数の栄誉ある選手だけが殿堂入りできる。選出がなかったことに驚きはない。記者たちの意思を尊重する。(薬物問題を受けての)選考方法の変更は必要ないと思う」とコメントした。 現役時代の薬物使用を認めたマーク・マグワイア氏(元カージナルスなど)、薬物疑惑が持たれているラファエル・パルメイロ氏(元オリオールズなど)は得票5%以上で次回の候補資格を確保。2014年の殿堂表彰も薬物問題が大きな焦点になりそうだ。 PR情報
おすすめサイトads by adingo
|