巨人・菅野　２．１１紅白戦デビュー

　スーパールーキーがいきなりの強烈デモだ。巨人の新人合同自主トレが１０日、川崎市のジャイアンツ球場でスタートした。１年の浪人生活を経て入団したドラフト１位の菅野智之投手（２３）＝東海大＝はキャッチボールで自慢の剛球を披露し、好調をアピール。見守った川口投手総合コーチからは、２月１１日にも予定される紅白戦でのデビュープランも飛び出した。

　糸を引くような快速球が次々とグラブに吸い込まれた。菅野の表情には巨人の一員として投げられる喜びがあふれていた。「こういう環境でプレーすることを夢見て１年間やってきた。今日の気持ちを今後も忘れないようにしたい」。ランニングや体幹トレなどで約５時間汗を流した菅野はすっきりとした表情で初日を振り返った。

　順調な仕上がりぶりに首脳陣もうなった。川口コーチは「なんの問題もない。当然１軍の１８人の中でやってもらうことになるでしょう」と早くもキャンプ１軍スタートを明言した。さらに実戦登板の予定についても「様子を見ながらではあるけど、宮崎の最後か沖縄の最初ということになるかな」と説明。現時点では宮崎キャンプの打ち上げ日となる２月１１日に行われるとみられる紅白戦が、デビューの舞台になる可能性が高い。

　約１年間実戦から遠ざかっている菅野も「打者の想定をしながら練習してきた。ブランクがあるからダメと言われないようにやってきたつもり」と意欲満々。待ち焦がれてきたマウンドで暴れるためにも、まずはしっかりと牙を研ぐ。　（臼杵秀之）