韓国国民を対象に、韓半島(朝鮮半島)の持続的・永久的平和のために行うべき努力について複数回答で尋ねたところ「韓国国民の安全保障意識の強化(47.7%)」「北朝鮮との協力・和合(46.8%)」「自主国防力の強化(44.6%)」「米中日ロなどとのバランス外交強化(27.1%)」といった回答が上位を占めた。「韓米同盟の強化」は20.4%で最下位だった。
国家報勲処は、今年が6・25戦争(朝鮮戦争)停戦60周年、韓米同盟60周年に当たることから、昨年11月15日から24日にかけて世論調査を実施し、上記のような結果を得た。
国立外交院の尹徳敏(ユン・ドクミン)教授は「2002年のヒョスン・ミソン事件(2002年6月、当時中学生だった申孝順〈シン・ヒョスン〉さんと沈美善〈シム・ミソン〉さんが米軍の装甲車にはねられ死亡した事件)以降、対米感情は悪化してきた。最近の中国の台頭や自主国防の必要性も、世論に影響を与えているようだ」と語った。
「(1953年の)停戦協定後、韓半島はどういう状態にあると考えるか」という質問に対しては、78.7%が「戦争の可能性が依然として残っている」と回答した。「事実上、戦争は終わったと思う」という回答は15.7%、「戦争が完全に終わった終戦状態」という回答は4.2%にとどまった。
また回答者の45.7%は、現在の分断状態が今後20年以上続くという見解を示し、次いで「今後10年(25.0%)」、以下「15年(10.2%)」、「5年(6.6%)」の順となった。
6・25戦争について「よく知らない」または「全く知らない」と回答した比率は、20代が23.2%で最も高く、30代では7.8%、40代では7.7%だった。今回の調査は、韓国ギャラップに依頼して韓国国内の満19歳以上の男女1020人を対象に実施され、許容標本誤差はプラスマイナス3.1ポイント(信頼水準95%)。