【妖怪本】山田野理夫東北怪談全集

Twitterでも何度か紹介してますが
昨年出版された書籍では一番感激した本かもしれません

山田野理夫さんは小説家としてお化けの本を幾つか出していて
水木先生の妖怪解説にも影響を大きく与えているが
妖怪馬鹿に記載されている通りわいらの話
(野田元斎と言う医者がわいらがモグラを食っているのを見た)等
山田野理夫さんの創作と思われる原典不明の話なので
情報を捻じ曲げてしまったイメージにもつながってしまいがちですが
小説として山田野理夫さんの作品は情景が浮かんでくる流麗で読みやすい文章で
とても素晴らしい。

水木先生がそのお話を採用してしまうのも仕方ないクオリティの作家さんです。

そこからの解釈が水木先生の本を参考にして妖怪本に転用されてしまうことが
良くあるのは如何なものかとは思いますが…

ぬらりひょんが和歌山の妖怪になったり
赤舌が青森の妖怪で水争いを解決した話とか
「お化け文庫」や「東北怪談の旅」等からの影響が大きい
なかなか手に入らない書籍ではあるが紹介させていただいている
「東北怪談の旅」は今回紹介させていただいている
「山田野理夫 東北怪談全集」に再録されている
上記の赤舌のお話も含めて水木解説の原典を知る楽しさも勿論できます。

勿論通して一つ一つのお話を楽しむことができる
読み物としても完成度の高い本なので是非手にとってもらいたい本です。

bk1で入手できるので是非読んでみてください
コストパフォーマンスが素晴らしく良いです

「山田野理夫東北怪談全集」山田 野理夫著
税込価格: \1,890 (本体 : \1,800)
出版 : 荒蝦夷

関東の方は
神保町の東京堂書店さん(新刊の本屋さんです)の
ふくろう店の地方小出版コーナーリトルプレスでも売ってます
(私はここで買いました)

出版社の荒蝦夷さんの本は他にも
「遠野物語の原風景」内藤正敏
「みちのく怪談名作選vol.1」東雅夫 編
「100年目の『遠野物語』119のはなし」木瀬公二
「仙台学vol.10」等もお勧めです。

theme : オススメの本
genre : 本・雑誌

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