ジェイラ・インターナショナル JLA Internationalの評判と口コミ2012年12月24日 学校・勉強

日本語教師や日本語教師養成講座の業界のことをいろいろ調べていると、たまにまぎらわしい新興の情報や団体に触れることがある。

最近目にしたのが、「韓国で日本語教師420時間養成講座」をうたっている、 ジェイラ・インターナショナル(JLA international)という団体。
jla-inter.petit.cc/apple1/

この団体自体はよくみると2012年8月末にできたばかりのようで、あたかも自社でサービスを提供しているように見せかけているが、一部を除いて、要はオーストラリア・シドニーにある WJLC(World Japanese Language Center;ワールド・ジャパニーズ・ランゲージ・センター)の教材を売って、紹介手数料を稼いでいるというだけ の話である。

そのことをホームページにしっかりと明記せずに自社でやっているような閲覧者に誤解を与えている商法に狡猾さを感じる。一応、「正規代理店です」という文言があるわりには、「どこの」代理店なのかもはっきりと書かないようにしており、恣意を感じざるを得ない。

ホームページ全体をみても、WJLCという文言が1箇所だけ、読みにくい長文の文中に隠すように埋め込まれて登場しているだけ。

・A$990(990オーストラリアドル)の一般通信講座。
・A$990(990オーストラリアドル)の一般通学講座。
・A$750(750オーストラリアドル)の通信マスター講座。
・A$1740(1740オーストラリアドル)の420時間総合講座。

というのは、どれもオーストラリアのWJLCの講座そのものなのだが、その周辺にもWJLCであることは明記しておらず、あたかも自社の講座であるような誤解を閲覧者に与えている。

しかもホームページ全体の内容も、どこかからパクってきた文章が多く、そしてそのホームページには「世界の求人情報」などの項目があるが、それらもすべて自社ではやっていない外部の非関連のサイトのリンクを張っているだけで、予告無く外部へ飛んでしまうリンクばかりなので閲覧者のユーザビリティも非常に悪い。

「学生・社会人の方が総計3000人以上受講されています」とあるが、それはWJLCの受講生のことであり、JLAが紹介・仲介したわけでもなく、その3000人のほとんどは他社の功績であろう。

ホームページ全体の情報量もほぼ10割方、WJLCの講座のことばかりで占められており、JLAが自社でやっている(?)日本語教室については、「韓国人対象の日本語教室の料金に関しては、直接お問合せください。」と伏せられており、オリジナルなものがまったくない。明らかに仲介手数料ビジネスだけを目的にした、ユーザビリティが感じられない団体である。

このように現地で日本語教室を開いてみるものの、生徒が集まらず、日本語教師養成講座に手を出して日本人からお金を稼ごう ともくろむ輩が後を絶たない。

こうしたまぎらわしい表記をし、中途半端で明確ではないサービスを提供する者が次から次へと雨後と竹の子のように浮かんでは消えていくので、日本語教師養成講座自体の評判や信頼性を低下させ、詐欺だの資格商法だの何だの、日本語教師の業界や日本語教師養成講座の学校の信憑性が疑われ、口コミで良からぬ風評が流れるようなことになってしまうのだろう。

気をつけたいものである。

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