無料の日本語教師養成講座2012年12月12日 学校・勉強

無料の日本語教師養成講座を、というか、私が以前実践した、日本語教師養成講座の受講料を後々、正攻法で取り戻して実質、無料にした方法をメモしておきます。

まず、日本語教師の資格の整理ですが、日本語教師の有資格者として一般的に認められるには、

・日本語教育能力検定試験合格か、
・420時間の日本語教師養成講座修了か、
・大学で日本語教育を主/副専攻

といったものがあります。

検定試験は年1回しかなく、私が日本語教師を目指し始めた頃は次回の検定まで11ヶ月もありましたので、とても待っていられず、また、他の仕事もしていたため、全日制の学校には通えなかったので、
通信の420時間の日本語教師養成講座を受講しました。当時は確か15万円弱で格安だったと記憶しています。

ちなみに通信教育の日本語教師養成講座でも立派に世間的には通用します。私はこれまで国内の日本語学校3校と、中国・上海と香港、あとシンガポールでの日本語教師としての勤務を経験してきましたが、いずれもこの通信講座の修了証を提出しましたが特に問題ありませんでした。

就職の際には、実際は資格チェックは形だけで、それよりも人生経験全般を含めた「経験」や教師ですので「人柄」が重視される傾向がいずれも強かったと感じています。

語学力もあったほうが就職には有利です。日本語教師は、特にアジアでは日本語で日本語を教える直接法で教えればよい場合が多いので、就職条件の書面上では英語力その他語学力は求められていないことが多いですが、現地での思わぬ交渉や、より多くの情報に触れて、国際社会の中で正確に物事を把握するには、最低限、英語と、あとはアジアなら中国語の基礎的な知識はあったほうがよいでしょう。

私の場合は、アメリカとイギリス、オーストラリアに留学経験があったので、その辺りも評価されて就職しやすかったです。留学経験そのもの、というよりも、それで得た「国際感覚」「価値観」的なものが非常に重要です。

話を本題にもどすと、上記の講座が約15万円。

で、私はその日本語教師養成420時間講座の受講を開始するとともに、日本語教師に特化した無料ブログを別に立ち上げ、受講中の体験談から修了、日本語教師として就職する過程、現地での日本語教育や活動風景など、ブログにつづっていきました。

ポイントは、そのブログに、アフィリエイト(広告)を貼ることです。但し、アフィリエイトなら何でもいい、というわけではなく、やはり日本語教師なら日本語教師に関連したアフィリエイト広告をはったほうが効果的です。

私の例では、アクセストレード( www.accesstrade.ne.jp )というアフィリエイトの会社の広告の中に、日本語学校や日本語教師養成講座を展開しているヒューマンアカデミーの資料請求用のアフィリエイト広告がありましたので、それをブログにはっていました。

そのブログをみて、はった広告経由でヒューマンアカデミーに資料請求すると、私に1件につき1000円が入るという仕組みです。

そうすると、書いた記事が増えるごとにアクセス数が増加し、最初は売上は2,3000円ほどでしたが、3ヶ月ほどたったころから、1日1件の資料請求ペース、つまり1日1000円×月30件=30,000円を平均的に超えるようになり、その後はおよそ月5万円~10万円超くらいで推移して今現在も安定して売上をあげていっています。

つまり、私は15万円の日本語教師養成講座を受講したのですが、それを元手に、4ヶ月ほどで15万円を稼ぎ、元をすぐに取ることができました。

これが例えば他の日本語教師養成講座だった場合も、例えば一般的な通学講座の受講費用が60万円くらいですので、稼ぎを少し少なく見積もったして、

1日1000円×月30件=30,000円 ×1年=36万円

ですので、2年以内には60万円の元を取ることができることになります。実際は、月3万円よりも売上が多いときもありましたので、1年弱で60万円の元を取れる、とも言えます。

あくまで私の例ではありますが、上手に売上をやっていくコツは、

1.前向きでポジティブなことを書く
2.なるべく自分しか知らない自分ならではの体験を書く
3.個人名や勤務先の学校名が特定できるようなことは書かない。
4.講座の内容や広告自体はしない
5.毎日ブログを書き更新する。最低でも週3-5日は更新する。
6.日本語教師なら日本語教師に特化して他の生活ネタは書かない。
7.1ページの文章はなるべく長く書く。目安はブログの横のサイドバーの長さ×1.5倍以上。

といったことを気をつけていました。

まず、1の理由としては、前向きなことを書かないと読んだ人が沈み、さっさとブログから離れてしまう。ネガティブな文章にはネガティブな人しか集まらないので、ネガティブな人は前向きな人生の進路について前向きではないので、資格の講座なんかに資料請求しないからです。
また、グチや他人の批評めいたことを書いても文章が醜く、自分が落ち込むだけなので、とにかくポジティブ・キープするようにしてました。

2の理由は、記事にオリジナリティーがないと、検索エンジンの上位に表示されません。誰も見なければ、書いている意味もないので、とりあえず自分しか知らない情報で、日本語教師を目指す人が知りたそうな情報を優先して書くようにしました。
でなくても異文化交流、異文化の激突最前線で働く日本語教師の毎日はとても刺激的で、関心を持っている読者は元々多くいるものです。

3については、当たり前ですがプライバシーの問題からブログを削除せざるをえない状態などにもなりかねませんので、日本語を教えている生徒個人が特定できてしまうことや、もちろん写真もアウト。勤務先の学校にも迷惑をかけないよう、プライバシーに配慮していくよう心がけました。写真を載せるときも、あくまで日本語教室内の黒板だけ、とか生徒の後姿だけ、とかにしました。

4についても、特定の講座の宣伝めいたものになると、とたんにしらじらしくなってしまいますので、日本語教師養成講座や日本語学校の宣伝的な文章にはならないように気をつけました。でなくても、普通に日本語教師の職業自体が元々十分おもしろいので、日々の活動にクローズアップしたほうが、結果、アフィリエイトの資料請求などにつながるものです。

5については、毎日更新することで、リピーターの読者が付きますし、ページ数が増えるほど、ロングテールでいろいろなキーワードでいろいろな人が、ブログに集まってきてくれます。検索エンジンもスクロールしてくれる頻度があがります。
私は特に相互リンクやブログランキングには加担しませんでした。とにかくひたすら記事執筆とその内容の質固持に努めました。

6についても、ともすればブログではいろんな日々の日記的なことを書いてしまいがちですが、「例えば今日は~~を食べた。」的なことはあまり書かないようにしました。あくまで日本語教師としての教室で教えたことや、その国での日本語教育の特徴などに特化し、ブログ全体の内容がぶれないように努めていました。

7については、よくブログで、3-5行程度で終わっている人や、写真とちょっとしたコメントだけで終わっている人がいますが、それでは「内容が無い」ので、なるべく長い文章を丁寧に論理的に書き、最初にまず結論や伝えたいことを書き、その後にその結論の説明や経緯などを書くようにしました。文章が長いほど、思わぬキーワードで訪問者がやってきてくれたりしますが、あまり話は日本語教師以外にぶれないように書いていきました。
文章の長さの目安は、最低でも1000文字程度。ちょうどブログのサイドバーの長さをゆうに超えるぐらいが必要です。改行だらけの空欄ブログはよくありません。
あくまで詰め詰めで書いて(もちろん読みやすいよう、段落毎には1行空欄は空けますが)、サイドバーよりも長くなるくらいの長文が1ページにつきあったほうがいいでしょう。

アフィリエイトは稼げないと言う方は、その内容があれやこれやと八方美人になってしまっている人が多いです。これからは1つのブログに1つのネタに特化してやっていくのがコツで、ブログ内でカテゴリーを小分けするくらいなら、そのカテゴリーごとに1つずつブログを起こしていったほうがよいです。

無料ブログサービスはたくさんありますが、「アフィリエイトOK」としているブログ・サービスなら何でもよいです。最近は検索エンジンのほうが賢くなってきているので、どこのブログでも上記のことを守って書き続けていれば、検索エンジンのほうから発見して広報してくれます。

私の当初の目的は日本語教師養成講座の受講料くらいはブログで収入があればよい、といった気軽な感じでしたが、結果的には、日本語教師養成講座の受講費用をタダにしてくれるどころか、ブログが存在し続ける限り、一度書けば、延々と稼ぎ続けてくれるので、今では日本語教師としての貴重な副収入源となっており、日本語教師としての生活を少しでも安定させたい人などにもお勧めです。

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