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大阪市立桜宮高校(大阪市都島区)のバスケットボール部で主将を務めていた2年生の男子生徒(当時17歳)が、顧問の男性教諭(47)から体罰を受けた後に自殺した問題で、2011年9月に体罰を指摘する情報が寄せられていたことが9日、分かった。だが、市教委は「体罰があったとは認められない」という学校側の回答を受け「不適切な事実は確認できない」と結論付け、生徒への聞き取りも行わなかったため、情報は生かされることはなかった。
市教委によると、大阪市公益通報窓口に体罰の情報が寄せられたのは、男子生徒が自殺する1年3か月前の2011年9月。情報提供者は「桜宮高バスケットボール部で、体格のいい男性教師が子どもたちに体罰を加えており、それを見ている子どもたちまでもが、つらがり、おびえてしまっている」と詳細な目撃内容で指摘したという。
ところが、通報内容を調べる市公正職務審査委員会は「通報には誹謗(ひぼう)中傷する内容も含まれており、具体性に欠ける」と判断。直接調査せず、市教委に事実確認を“丸投げ”で指示した。
これを受けた桜宮高は職員だけに話を聞き、生徒への聞き取りはしないまま「体罰が行われているとは認められない」と報告。市教委はこの報告をうのみにし、公正職務審査委も「違法、不適切な事実は確認できない」と結論付けて、生徒を救うことに結びつかなかった。大阪府警は、市教委事務局の職員も事情聴取する意向だ。
また、男子生徒が顧問に宛てた手紙に「ほかの部員と同じミスをしても、主将だから、よりキツく怒られる」「ほかの部員が同じプレーをしても怒られない」という趣旨の記述があったことも判明した。生徒は手紙を顧問に渡す前に自殺。市教委は、生徒が自分に体罰が集中する理不尽さを苦に自殺した可能性もあるとみて調べている。
顧問は生徒が自殺する前日の昨年12月22日、練習試合でのプレーのミスを理由に生徒を複数回、平手打ちにしていた。市教委に対し、「実力があるのに試合で力を出せない選手の気持ちを発奮させたくて体罰をしてしまった」と釈明。また、自殺した生徒以外の部員への体罰も認めている。市教委は原則として市立学校の教諭を在籍期間7~10年で別の学校に異動させる基本方針を掲げているが、この顧問は1994年から18年間にわたり桜宮高に勤務。部活で実績を挙げていたことから、異動について周囲が意見しづらい状況だった可能性がある。
府警は暴行容疑などで捜査し、立件の可否を判断する。
(2013年1月10日06時03分 スポーツ報知)
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