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副大臣 “不適切除染の対応を優先”1月10日 13時38分
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原発事故で広がった放射性物質を取り除く除染を一部の業者が不適切な方法で行っていた問題で、環境省の井上副大臣は10日、この問題の対応を優先させるため中間貯蔵施設の建設に向けたスケジュールが遅れるのはやむをえないという考えを示しました。
この問題は、国が直轄で除染を行っている福島県の地域で、一部の業者が適切な方法で除染をしていなかった疑いが指摘されているものです。
環境省の井上副大臣は10日、就任後初めて東京電力福島第一原発を抱える福島県双葉町の井戸川町長と役場の機能が移っている埼玉県加須市で会談しました。
この中で井上副大臣は、「この問題を深刻に受け止めており、このことによってさまざまな対応が進まないと本当に困るので、スピード感を持って再発防止策など報告したい」と述べました。
これに対し井戸川町長は、「こういった問題が起こることが今後も想定されるので、町の除染はまだ行わないでほしい」と要請したということです。
会談のあと、井上副大臣は記者団に対し、除染で出た土などを保管する中間貯蔵施設について、「不適切な除染問題への対応を決めないと施設の話はできない」と述べました。
そのうえで、今月16日に予定していた施設の候補地の現地調査に関する業者向けの説明会を延期すると述べ、不適切な除染の問題の対応を優先させるため、建設に向けたスケジュールが遅れるのはやむをえないという考えを示しました。
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