(画像:Daily Mailより)
世の中には“荒療治”と呼ばれる治療の仕方があるが、北方シベリアで行われている荒療治は、その極致だ。
心療内科医が、ドラッグやアルコール、セックスなどの依存症を、患者の生活習慣から叩き出す為に、文字通り、患者のお尻を棒で叩くのだ。
痛いこと間違いなしのこの治療法は、多くの人に『SMごっこ』と言ってからかわれたりするが、体に痛みを与えることは、薬物中毒者や、今までどの治療法を行ってもダメだった患者に効果があると、クリニックの開業医ジャーマン・ピリペンコ医師とマリア・チュクホロヴァ博士は話す。
2人によると、
中毒症状は、所謂『ハッピー・ホルモン』とも言われるエンドルフィンの欠乏により引き起こされている。ドラッグやアルコールに手を染めてしまったことへの罰として体に与えられる鋭い痛みは、脳を刺激して、鎮痛作用があるエンドルフィンを生産させ、患者をハッピーな気分にさせ、依存から脱却させるのだ。
「私達は、はっきりとした明確な医療目的で、患者のお尻を叩いています。SM行為とはまったく関係していません。叩く治療に入る前に、何度もカウンセリングを行い、患者の症状や痛みへの許容度を把握します。
叩く時に使う棒は、折れたり曲がったりしないヤナギの木の枝で、叩く部分は臀部のみです。」
ナターシャさん(19)は、この鞭打ちセラピーによってヘロイン中毒を克服した。
「私はマゾヒストではありません。でも、どんな治療を受けてもダメで、ヘロインで死に掛けていた時に、両親がこのセラピーを見つけてきてくれたのです。」
と話す彼女にヘロインを勧めたボーイフレンドやその他多くの友人が、彼女の周りでドラッグの為に亡くなっていた。自分が生きるには、これがチャンスだと思ったという。
「
叩かれるたびに、私は叫んで診察台の角を手でギュッと握り締めました。とにかく強烈な痛みです。時には泣いてしまう程です。でも、治療が終わると、それが効いているのが良く分かります。痛みは、私がドラッグでどれだけ危険なことをし、自らを死に追いやっていたかを分からせてくれるんです。」
彼女はセラピーを数ヶ月続け、ついには仕事を見つけて、新しい元の生活へと戻っていった。
ユリさん(男性、41)は、仕事でのストレスが原因で大量のウォッカを飲むようになり、アルコール依存症に陥っていた。
アルコール依存症に対しては、30~60回ヤナギの木の鞭が振るわれる。
「
最初叩かれた時は、痛くてたまりませんでした。叫んで、大汗をかきながら叩かれました。翌日起き上がった時はお尻がヒリヒリしました。でもこのおかげで、冷蔵庫の中にあったウォッカに触れる気には、まったくなりませんでした。
そのウォッカボトルは、1年以上経った今も、そのままです。」
鞭打ちセラピーの威力をすぐに実感したユリさんだったが、彼の体に突然できた傷を見て、当然ながら恋人は疑いの念を抱き、どこかいかがわしいところでSMチックなプレーをしているんじゃないかと、ユリさんに詰め寄ったと言う。
「彼女に正直に話しました。すると彼女は理解してくれて、激痛を負ってまで依存症を治そうとしている私を誇りに思ってくれました。」
(画像:Daily Mailより)
それでもやっぱり中には、卑猥なことを想像しながら叩かれる人もいるのでは?と疑いたくなる人もいるかもしれないが、
医師達は、叩かれることに患者が快感を覚えているのを発見したら、すぐ様、叩くのを止め治療を中断する。
この北方のシベリアで行われている鞭打ちセラピーは、じわじわと評判になり、今ではロシア本土や、海外からもセラピーを受けにやって来る人が殺到している。
【記事:りょーこ】
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