大学生の就職率は、リーマンショックのころより少し上がったものの、厳しい就活は相変わらず続いています。
文部科学省の調査によると、今春大学を卒業した人のうち、正社員に採用された割合は60.0%ですが、大卒は、中卒や高卒よりも求人数が多くなっています。同時に、えり好みしなければ、ほぼ大学に「全入」できる時代となっていますから、中には就職ができずに、やむをえず高校から大学へ進学するという急なコース変更をする人もいるでしょう。ところが、急なコース変更の場合、教育費のことまで考慮する余裕があるとは思えません。
大学時代の費用を奨学金に頼る学生は50%を超え、学生の収入のうち、奨学金の割合は約2割。学生生活を送るためには、「あと少し」お金が足りないという状況がうかがえます。
親としては、就職のために、資格取得をするWスクールや、運転免許の取得に行くからなど、子どもにお願いされると断りにくい費用は多いものです。ただ、借金に頼りながらなんとか大学を卒業しても、正社員として就職できなければ、継続的に奨学金を返済することが難しくなります。
就職できなければ、大学に籍だけ置くという選択肢も出てきますが、その際にも一定の金額負担が求められるという悪循環となってしまうのです。
そこで、親ができない負担分を「扶養」として、祖父母など親族に援助してもらうという方法をご紹介します。
一年間に110万円を超えるお金を受け取ると、……
社会保険労務士、行政書士、ファイナンシャル・プランナー。資格取得をはじめ、教育・育児、マネーなどセミナー活動や執筆を行う。近年は阪神・淡路大震災の経験をお金の面から伝える活動も行っている。中2、小5、小3の3児の母。ブログは適宜更新中。
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まさに、我が家が知りたい情報でした。
30代40代の子育て世代は給料も上がらないどころか目減りするのに教育費だけはどんどんかかってしまう。その親世代の60代70代は、しっかり溜め込んで年金もがっちり、下手すると年金使わなくても生きていける人もいて・・・(その年金は現役世代が税金で払っている!)
下手したら、今の親世代には将来相続税がかかるかもしれないし、どうせなら今、必要な時に、孫の教育費を出してもらいたいものです。
でも、年取った親におねだりは恥ずかしい・・・そんな気持ちを汲んでくれるようなコラムでした。
毎回こういう親ありきの教育費、住居費のコラムを読むとお金のある親(子から見た祖父母世代)をお持ちの方は良いなあと思いますね。
そんな親でないうちはどうすればよいのやら・・・まあ身の丈に合う範囲で頑張るしかないですね。