ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
週刊・上杉隆
【第158回】 2011年1月20日
著者・コラム紹介バックナンバー
上杉 隆 [(株)NO BORDER代表取締役]

フリージャーナリストらによる「小沢一郎懇談会」開催の意図と経緯を語ろう

previous page
3
nextpage

 だから、フリーランスの記者を中心に声を掛けたのだ。だが、予想はしていたものの、案の定、嫉妬交じりの批判が始まっている。

 筆者は一向に構わないが、それでは、誘ったフリーランスの記者たちに申し訳ない。よって、その参加基準だけでも明確にし、記しておこうと思う。

 まず第一陣として声を掛けたのは、野党時代の民主党代表・幹事長会見から出席を続けながらも、いまなお会見で不公平な扱いを受けている数名のフリーランスのジャーナリストやライターたちだ。

 とりわけ、一昨年の9月に首相官邸前で門前払いを食らい、さらに普段、小沢氏との接触がほとんどできない記者たちから優先的に声を掛けさせていただいた。

 神保哲生氏、田中龍作氏、村上隆保氏、島田健弘氏、畠山理仁氏、亀松太郎氏、小川裕夫氏、そして筆者を加えた8人である。

 神保氏はビッグネームでもあり、小沢氏との対談も行なった実績があったが、なにしろ約20年にわたって記者会見オープン化のために尽力してきた功労者である。そのことからも、敬意を表して、特別に最初に声を掛けさせてもらった。

 この時点で都合のために参加できない数人を除き、8人の参加が決まった。実は、これで当初予定していた会合の人数に達してしまったのだ。

小沢氏は増員を快諾、
会場の定員ぎりぎりの13名に

 だが、可能ならばもう少し参加者を増やしたい。目的も、取材方法も、価値観も、立場も違うが、ともに苦労をしてきたフリーランスはまだまだたくさんいるのである。

 じっくりと少人数で話をしたいと言っていた小沢氏だったが、あっさりと増員を許してくれた。よって、会合場所の定員である13名ぎりぎりまで誘うことにしたのである。

previous page
3
nextpage
Special topics
ダイヤモンド・オンライン 関連記事


DOLSpecial

underline
昨日のランキング
直近1時間のランキング

おすすめの本
おすすめの本
宰相不在―崩壊する政治とメディアを読み解く

「お腹の調子が悪い」と政権を投げ出した安倍首相。「あなたとは違うんです」と逆ギレして職を辞した福田首相。そして漢字と空気が読めず政権崩壊寸前の麻生首相。この国の政治の混迷とメディアの体たらくを上杉隆が斬る。1500円(税込)


話題の記事

上杉 隆 [(株)NO BORDER代表取締役]

株式会社NO BORDER代表取締役。社団法人自由報道協会代表。元ジャーナリスト。1968年福岡県生まれ。都留文科大学卒業。テレビ局記者、衆議院議員公設秘書、ニューヨーク・タイムズ東京支局取材記者、フリージャーナリストなどを経て現在に至る。著書に『石原慎太郎「5人の参謀」』 『田中真紀子の恩讐』 『議員秘書という仮面―彼らは何でも知っている』 『田中真紀子の正体』 『小泉の勝利 メディアの敗北』 『官邸崩壊 安倍政権迷走の一年』 『ジャーナリズム崩壊』 『宰相不在―崩壊する政治とメディアを読み解く』 『世襲議員のからくり』 『民主党政権は日本をどう変えるのか』 『政権交代の内幕』 『記者クラブ崩壊 新聞・テレビとの200日戦争』 『暴走検察』 『なぜツイッターでつぶやくと日本が変わるのか』 『上杉隆の40字で答えなさい~きわめて非教科書的な「政治と社会の教科書」~』 『結果を求めない生き方 上杉流脱力仕事術』 『小鳥と柴犬と小沢イチローと』 『永田町奇譚』(共著) 『ウィキリークス以後の日本 自由報道協会(仮)とメディア革命』 『この国の「問題点」続・上杉隆の40字で答えなさい』 『報道災害【原発編】 事実を伝えないメディアの大罪』(共著) 『放課後ゴルフ倶楽部』 『だからテレビに嫌われる』(堀江貴文との共著)  『有事対応コミュニケーション力』(共著) 『国家の恥 一億総洗脳化の真実』 『新聞・テレビはなぜ平気で「ウソ」をつくのか』 『大手メディアが隠す ニュースにならなかったあぶない真実』


週刊・上杉隆

永田町を震撼させる気鋭の政治ジャーナリスト・上杉隆が政界に鋭く斬りこむ週刊コラム。週刊誌よりもホットで早いスクープ情報は、目が離せない。
2011年12月終了、後継新連載「週刊 上杉隆」はこちら

「週刊・上杉隆」

⇒バックナンバー一覧