2002年12月15日、なにわの海の時空館のメイン展示品、菱垣廻船『浪華丸』のすす払い(初回)が行われました。
筆者も当日地元を6時発で参加、前日用があってほとんど寝られず、親指の爪がはがれていて、ついでに腰を痛めていた状態で、コンデションは最低でしたが楽しかったです。
機会があれば又行きたいと思っていますが、募集倍率上がっていきそうな…。
この時に参加された皆さんの記録です。
写真の方は1600×1200の大きさなのですが、このサイズで乗せるとファイルサイズが大きくなり、容量、表示速度で問題があるので、1/16(一部1/4)に縮小して載せています。
当日参加された方で本来の大きさの写真が必要な方は、必要な写真の番号をメール (GCA03544@nifty.ne.jp) を下さればお送りします。その際、ファイルで良いかプリントアウトが必要かもお知らせくださると助かります。
また、すべての写真が必要な方は、CDにて送らせていただきますので、その旨、お知らせ下さい(全写真のプリントアウトはご容赦下さい)。
●なにわの海の時空館 Osaka MariTime Museum(大阪府大阪市)
当日の配布資料(集合時渡されたもの。タイムテーブルに関しては実際は予定より早く進行)
◆菱垣廻船『浪華丸』すすはらい
<1> 清掃箇所一覧(船の平面図、側面図、断面図と清掃内容の注釈)
<2> 進行及びポスト(ポストは略)
時間 | A班 | B班 | C班 | D班 | |
10:10 | 胴の間清掃 | 床雑巾がけ | 床雑巾がけ | 右舷雑巾がけ | 左舷雑巾がけ |
10:30 | 笹板の撤去 | 有志20名程度 | |||
10:40 | 休憩 | ||||
11:00 | 荷物の搬出 | 船からの搬出 | 取り上げ | 積上げ作業 | 周辺の搬出 |
11:30 | 清掃作業 | 船底(船首側) | 菱垣周り(右舷) | 轆轤の間床 | 舵見学 |
12:00 | 昼食 | ||||
13:00 | 清掃作業 | 舵見学 | 船底(船首側) | 菱垣周り(右舷) | 轆轤の間床 |
13:20 | 清掃作業 | 轆轤の間壁 | 舵見学 | 船底(船尾側) | 菱垣周り(左舷) |
13:40 | 清掃作業 | 菱垣周り(左舷) | 轆轤の間壁 | 舵見学 | 船底(船尾側) |
14:00 | 休憩 | ||||
14:10 | 荷物の搬入 | 周辺からの搬入 | 取り上げ | 船底積上げ | 船への搬入 |
14:40 | 笹板の搬入 | 有志20名程度 | |||
15:00 | 松木先生公演 | ||||
※作業の時間は目安です。 |
<3>清掃方法
<舵周りの見学> 1回5人でハーネスをつけて見学する
見学は危険なため、説明員・職員の指示に従って動いてください
見学以外の時間帯は、モップや雑巾を洗う
<胴の間・轆轤の間> 雑巾がけ
<菱垣周り> 菱垣周りブラシをかける
<船底> モップをかける
01.館長挨拶
10時集合で、エントランスでA〜D班に別れた後、浪華丸の前で最初の説明、館長挨拶からスタートしました。募集人員は50人程度とのことでしたが、ほぼ定員の方が来られていた様に思います。あこがれ関連のボランティアの方が多かった様です。久しぶりにお会いできた方も…。
02.松木先生の紹介
浪華丸の設計を監修された、元神戸商船大学教授の松木先生の紹介。筆者も松木先生のお話を聞きたくて参加したようなものでした。途中、3回に分けての説明と、すす払い終了後の質問回答の時間をとってもらい、従来疑問だったところをわかりやすく説明していただきました。ありがとうございます。
03.船底
胴の間と言われる主甲板は、笹板(甲板を構成する板)を外すことで、船底の倉庫部への荷物の出し入れができるようになります。写真で人が乗っている2本の柱以外の横木も取り外せるのですが、今回はつけたまま。作業は便利ですが水密ではないので、外洋を航海するには適していません。写真は普通は公開しないこの部分を、掃除のため開いた状態。船体の内壁に、竹を簀の子状に保護のために取り付けて、その上に荷物を置いてあります。写真に写っているのは最も典型的な積荷の薦包(こもづつみ)。品物を藁で作った薦で包み、藁縄で縛ってあります。藁縄は持ちやすくするためと、瓶や石材などの場合はクッションの役割も果たしたそうです。
04.05.菱垣部分の塵払い
菱垣廻船の名前の元となった、舷側部の菱垣の部分を、柄の長い羽箒で払っています。写真はB班の作業中。実はこの羽箒、柄の途中の接合部で取れてしまって、4、5mほど下の1階に転落、来館したお客さんを驚かしていました(^^;。
06.07.08.09.船尾部上甲板の清掃
普通は立ち入れない、船尾部の上甲板部の清掃風景。モップをかけてから雑巾で拭いていきます。この部分は水密になっており、下は乗組員の居住空間になります。舵の座もここにあります。舷側の垣板は膝位の高さしかなく、体験航海の際は船の揺れでずいぶんこわかったそうです。作業は、浪華丸試運転時の搭乗者とスタッフが中心で、清掃の途中から船外と絞った雑巾と汚れた雑巾が飛び交うようになり、これも数枚が失速、転落…。上から雑巾が降ってきたのに驚かれたお客さんも(^^;…よく考えたらまとめて運べば良さそうなものですが、みなさん楽しそうでした。
10.船尾部甲板下の船楼部分の清掃
来館したお客さんが不思議そうに眺めている横で作業中。雑巾がけが主体です。足下に積んであるのは、笹板(船体中央部の胴の間を覆っていた甲板の板)。写真奥の辺りに竈があります。
11.12.船底の船倉部分の清掃
掃除機、モップ、雑巾の順で船底の清掃。薦包みの藁屑が散らばっていて、ちょっと手間取りました。
13.14.船首部上甲板の清掃
こちらA班主体の前側の清掃。木製の大きな架台は、倒した帆柱の根本を置く台です。これは清掃もほとんど終わり頃。
15.和船の錨
浪華丸の横の錨の展示。左側は七番いかりで、2.5mで188kg、右側は一番いかりで長さは2.5m、で同じながら重さ300kg。これの上げ下げは大変だったでしょうね。
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