世相:今年の漢字は「金」
毎日新聞 2012年12月12日 14時07分(最終更新 12月12日 20時38分)
日本漢字能力検定協会(京都市)は12日、この1年間の世相を漢字1字で表す「今年の漢字」に「金」が選ばれたと発表した。ロンドン五輪での日本選手の活躍や金環日食、「金メダル級」の山中伸弥・京大教授のノーベル賞受賞などが理由に挙げられた。シドニー五輪があった00年も「金」で、同じ漢字が2度選ばれるのは95年の発表以来、初めて。
応募総数は25万8912票で、最多だった昨年(49万6997票)の約半分。「金」は9156票で、トップの得票率(3.54%)としては過去最低だった。同協会は「世相が混乱し、1字を決めにくかったのではないか」と分析している。2位は「輪」、3位は「島」だった。
発表会場の清水寺(同)で揮毫(きごう)した森清範貫主は「多くの人々が五輪やノーベル賞に感動し、元気な日本を取り戻そうという気概を抱いたのでしょう」と話した。【榊原雅晴】