白鵬、全開モード！関取７人に貫禄１８戦全勝…１３日初場所初日

　大相撲初場所（１３日初日・両国国技館）で、不振を極めた昨年九州場所からの巻き返しを狙う横綱・日馬富士（２８）＝伊勢ケ浜＝が不安を露呈した。９日、東京・江東区の高田川部屋で行われた二所ノ関一門の連合稽古に２日連続で参加したが、大関・稀勢の里（２６）＝鳴戸＝に６連敗を喫するなど１勝６敗と圧倒された。トータルでは７勝６敗だった。横綱・白鵬（２７）＝宮城野＝も同一門の連合稽古に参加し、１８戦全勝と貫禄を見せつけた。

　不安定な日馬富士を尻目に、白鵬は貫禄を見せつけた。新小結・松鳳山、幕内・高安、豪風ら７人の関取を相手に負けなしの１８連勝。得意の寄りだけではなく、蹴返し、つりなど多彩な技を試すなど余裕の攻め。「苦しい体勢も残せた。組んで良し、離れて良し、自分の目指す相撲を考えながらやった」。手応えを感じ、気持ちよさそうに汗をぬぐった。

　昨年１２月２４日の番付発表後は、稽古量の少なさを心配されたが、初日が近づくにつれ番数、内容ともに上がってきた。目標に掲げているのは、北の湖に並ぶ歴代４位のＶ２４。「早く結果を出したいという強い気持ちがある」。昨年は東京場所で優勝がなかったこともあり、初場所に向けて気合は十分だ。１０日も出稽古を行う予定。記録達成に向け、白鵬に死角は見当たらない。