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【プロ野球】

菅野が入寮 黒田流でプロ生き抜く

2013年1月9日 紙面から

「松井部屋」でシャドーピッチングを披露する巨人の菅野=川崎市のジャイアンツ寮で(中西祥子撮影)

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 巨人のドラフト1位右腕・菅野智之投手(23)=東海大=が8日、他のルーキー6人とともに、川崎市のジャイアンツ寮に入った。プロでの生活を支えていく場に足を踏み入れた菅野は1年目からの活躍を誓い、米ヤンキースの黒田博樹投手(37)の投球術を参考にする姿勢を示した。

 「しっかりやらないといけないという使命感がある」。初々しいコメントを発する菅野の後ろには巨人の栄光を示すトロフィーがズラリ。

 「伝統があり、特別な球団なのは分かっている。その中でプレーできる喜びと実感がわいてきた」。胸は期待で膨らんでいた。

 入寮はあくまで第一歩。引退した松井秀喜氏の素振りで畳がすりきれたままにされている「松井部屋」を見学して「自分たちはもっと頑張らなければ」との思いに駆られた。プロで飛躍したい気持ちはひとしおで、一冊の本を荷物に忍ばせた。黒田の著書「決めて断つ」だ。

 浪人中の昨年7月に読んだ一冊は菅野のバイブル。変幻自在の投球術でメジャーを生き抜く右腕に憧れる菅野は「黒田さんは1割も直球を投げない。球を動かしている。この本を読んで僕も動く球を投げるようになった」。10日に始まる新人合同自主トレで黒田流の投球術を試してみようと思っている。

 「自分にとっての2012年は終わってない。2012年の分を戦いたい」。この思いから自室には大学時代の道具を持ち込んだ。すべては1年目から活躍するため。固い決意とともに菅野はプロという大海にこぎ出していく。 (川越亮太)

 

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