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大阪市教育委員会は8日、市立桜宮高校(大阪市都島区)のバスケットボール部で主将を務めていた2年生の男子生徒(当時17歳)が、同部顧問の男性教諭(47)から体罰を受けたとの手紙を残し、昨年12月23日に自殺したと発表した。同校は全国高校総体(インターハイ)に最近5年で3度出場した府内屈指の強豪で、男性教諭は男子U―16(16歳以下)日本代表のアシスタントコーチにも招集されていた。市教委は体罰が常態化していた可能性があるとみている。
男子生徒の自殺を受け、大阪市の橋下徹市長(43)は8日、市幹部や教育委員との会合で「自殺の要因に体罰があったと認めざるを得ない。いじめによる自殺より、はるかに重い事案だ」と述べ、徹底調査を指示した。
さらに橋下氏は、同校が昨年12月27日に男女のバスケットボール部員50人に対し行ったアンケートで、21人(男子12、女子9)が自分に対する体罰があったと回答し、48人が「自分と自殺した生徒以外の部員への体罰を見た」と答えていることを問題視。市役所で取材陣に「最悪ですね。これは完全に止められました。子供たちが見ていて先生が気づかないなんてありえない」と憤った。
また、教育問題で重大事案が発生した場合、市長自らが陣頭指揮に乗り出すことを可能にする市条例案提出の検討を始めたことも表明。「僕が責任を持って、徹底的にやっていく」と話した。
(2013年1月9日09時58分 スポーツ報知)