高校生自殺 教師の体罰原因とみて調査1月8日 12時19分
大阪市の市立高校に通う男子生徒が、先月、自宅で自殺しているのが見つかり、生徒が、所属するバスケットボール部の顧問の教師から体罰を受けていたことを記した手紙を残していたことから、大阪市教育委員会は、体罰が原因で自殺した可能性があるとみて、調査を進めています。
大阪市教育委員会によりますと、先月23日、大阪市立桜宮高校の2年生の男子生徒が自宅で首をつって自殺しているのを母親が見つけました。
男子生徒は、男子バスケットボール部のキャプテンを務めていて、遺書のほか、部の顧問の教師に宛てて自殺する数日前に書いた手紙が残されていました。
この中には、「顧問の教師から顔をたたかれたなどの体罰を受けてつらい」などと書かれていたということです。
また、教育委員会のその後の調査で、自殺する前日にも顧問の教師から体罰を受けていたことも確認されたということです。
この顧問の教師を巡っては、昨年度も教育委員会に体罰をしているのではないかという情報が寄せられましたが、高校側からは「体罰はなかった」と報告があったということです。
教育委員会では、体罰が原因で自殺した可能性があるとみて、顧問の教師から聞き取りをするなどして事実関係の調査を進めています。
また、警察も顧問の教師や男子生徒の家族から事情を聞くなどして、自殺に至ったいきさつについて調べています。
生徒が自殺した大阪市立桜宮高校によりますと、8日は始業式が行われ、この中で校長が男子生徒の自殺について生徒たちに説明したということです。
8日はすべての部活動を取りやめ、生徒たちは式のあと、そのまま帰宅したということです。
また、保護者に対しても9日に説明会を開くということです。
日本バスケットボール協会によりますと、大阪市立桜宮高校の男子バスケットボール部は、ここ10年で、全国高校総体に6回、全国バスケットボール選抜優勝大会ウインターカップに2回の、合わせて8回、全国大会に出場しているということです。
7年前の平成18年の全国高校総体では全国5位となっていて、強豪校が多い大阪でも、最近、力をつけてきていた高校だということです。
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