高2自殺 市教委「体罰との因果関係不明」

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高2自殺 市教委「体罰との因果関係不明」

< 2013年1月8日 21:01 >


 先月、大阪市内の公立高校に通う2年の男子生徒(17)が自殺していたことがわかった。自宅には「部活動の顧問から体罰を受けていた」という内容の手紙が残されていたが、市教委は「自殺と体罰との因果関係はわからない」とした上で、今後、体罰について詳しく調査するとしている。

 大阪市教育委員会によると、去年12月23日、大阪市立桜宮高校に通う2年の男子生徒が自宅で首をつって死亡しているのを母親が発見した。自宅には「私が死んだら迷惑がかかりますが、でも死ぬことを選びました。今までありがとうございます」といった内容の家族宛ての遺書に加え、キャプテンを務めていたバスケットボール部の顧問の男性教諭宛ての手紙も残されていて、中には日常的に体罰を受けていたという内容が書かれていた。

 市教委の調査で、生徒は自殺する前日にもバスケットボールの試合でミスをしたことで男性教諭から体罰を受けていたことがわかっている。

 生徒の自殺後、高校がバスケットボール部の生徒に行ったアンケートには「自殺前日の体罰を見た」という生徒は50人中22人、「自分も体罰を受けた」という生徒が21人いた。

 桜宮高校では11年、男子バレーボール部の顧問の教諭が体罰をしたとして停職3か月の処分を受けていた。同年、バスケットボール部の顧問の教諭についても体罰の情報が市教委に寄せられていたが、当時の学校の調査では「体罰はなかった」と結論付けられていた。

 大阪市・橋下徹市長は「いじめでの自殺よりもひどい。最悪の大失態です、教育現場の。僕が責任を持って引っ張っていきますよ」と述べた。

 市教委は「自殺と体罰との因果関係はわからない」とした上で、今後、弁護士で構成される外部監察チームと協力し、学校での体罰について詳しく調査するとしている。

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