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体罰と自殺「かなり関連性あると」教育長
先月、大阪市立桜宮高校バスケットボール部のキャプテンだった2年の男子生徒(17)が顧問の男性教諭に体罰を受けた翌日に自宅で自殺した問題で、大阪市教育委員会の教育長は9日、「体罰と今回の(自殺の)件は、かなり関連性はあるだろうと思う」と述べた。
男子生徒は去年12月23日朝、制服のネクタイで首をつって死亡しているのが見つかった。翌日に通夜が営まれた際、弔問に訪れた顧問に対し、母親は「顔を見てやってください」と息子の顔を見るよう求めた。この時、遺体は唇が切れ、頬が腫れていたという。
この時の状況について、大阪市教育委員会・永井哲郎教育長は9日、「お母様が顧問の教諭に対して、亡くなられた方の遺体を示して、『これが指導ですか、体罰ですか』ということを尋ねられた。顧問は『体罰です。申し訳ありません』と申し上げたと聞いています」と述べた。
また、「亡くなったことについては厳粛に受け止めなければならないし、前日に体罰があったということは重く受け止めなければならない。体罰と今回の(自殺の)件は、かなり関連性はあるだろうと思っています」と述べた。
学校側は寄せられた体罰の情報について生徒に調査をせず、「体罰はなかった」と結論付けていた。この問題について、大阪府警は暴行容疑などを視野に入れて捜査を始めた。今後、部員を中心に生徒らから事情を聴き、立件の可否を判断する方針。
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