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最終更新:2013年1月9日(水) 5時29分

高2自殺、橋下市長が条例検討

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 教諭による体罰と生徒の自殺との関連はあるのでしょうか。大阪の市立高校の男子生徒が去年12月、部活の男性顧問から体罰を受けたあと自殺しました。これを受け橋下市長は、教育現場で重大な問題が起きた場合、市長が陣頭指揮をとれるような条例をつくりたいという考えを明らかにしました。

 「教員による体罰があったことが判明しており、誠に申し訳ございませんでした」(教育委員会)

 自殺したのは、大阪市立桜宮高校でバスケットボール部のキャプテンを務めていた2年生の男子生徒で、去年12月23日、自宅で制服のネクタイを使い首をつって死亡しているのがみつかりました。部屋には家族への遺書のほか、部活の男性顧問から厳しい指導や体罰を受けたことを記した手紙が残されていました。

 「キャプテンとして責任を感じて頑張ってきたという中身や、厳しい指導があったこと、たたかれたことの記載があった」(校長)

 さらに、自殺の前日、男子生徒は母親に対し「きょうもかなり殴られた」と話し、遺体は頬が腫れ、唇には切れたあとがあったといいます。

 「お通夜の席上でお母さんが『遺体を見てください』と、顧問が見ている。腫れた傷が残っていた。『これは体罰ではないのか』と(母親が)聞いて、(顧問)本人が『体罰です』と答えている」(教育委員会)

 生徒の自殺後、学校がバスケットボール部員に対し行ったアンケートでは、50人中38人が、自殺した生徒への体罰を見たと回答。他の生徒に対する体罰を見た数は、ほぼ全員の48人にものぼっていました。

 「最悪ですね。子供にも申し訳ないし、親御さんにも申し訳ない。完全に止められた。完全に行政側の失態」(大阪市 橋下市長)

 橋下市長はこのように述べ、今回の問題について外部監査を入れた調査チームを立ち上げる考えを表明。さらに、いじめや体罰など教育現場で重大な問題が起きた場合、市長が陣頭指揮をとれるような条例を作りたいと述べました。(08日23:10)

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