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最終更新:2013年1月8日(火) 19時4分

給食でアレルギー死亡、担任が誤って渡す

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 東京・調布市の小学校で、乳製品にアレルギーがある女子児童が給食を食べた直後に死亡した問題です。市の教育委員会は8日、記者会見を開き、女子児童がおかわりをした際、担任の教諭が誤って粉チーズ入りのチヂミを渡していたことを明らかにしました。

 この問題は去年12月、調布市の富士見台小学校で、チーズやバターなどにアレルギーがある5年生の女子児童(11)が、給食で出されたチヂミを食べた直後に死亡したものです。

 これは、学校が女子児童のために作成したおかわり表です。チヂミには、「おかわり禁止」の印がつけられていました。

 8日午後記者会見を開いた市の教育委員会は、女子児童がおかわりをした際、担任の男性教諭がこの「おかわり表」を確認せず、誤って粉チーズ入りのチヂミを手渡していたことを明らかにしました。

 「おかわりにつきましては担任は、当該児童については毎月渡される除去食一覧表、担任用のおかわり表によって、おかわりができるか否か、それを判断することになっておりますが、先ほどご説明したとおり当日はおかわり表による確認をしておりませんでした」(調布市教育委員会)

 男性教諭は、女子児童の家族が自主的に作った献立表については女子児童とともに確認していましたが、その献立表ではチヂミに「おかわり禁止」の印が付いていなかったということです。

 「家庭で作ってきているものについては、あくまで家庭で自主的に作っているもの。学校としての、教育委員としての指導の徹底が十分でなかったということになる。事実として認めていきたい」(調布市教育委員会)

 教育委員会によりますと、女子児童は牛乳が体にかかるだけでアレルギー反応を起こすほど敏感だったということです。

 「名前を呼びましたが、返事はありませんでした」(調布市教育委員会)

 女子児童の死因は、アレルギーによる「アナフィラキシーショック」だったということで、警視庁は関係者から事情を聴くなどして、さらに、女子児童が死亡したいきさつについて調べています。(08日16:49)

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