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最終更新:2013年1月8日(火) 21時27分

バスケ部主将自殺、教諭の体罰が原因か

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 スポーツの名門校で何があったのでしょうか。去年12月、大阪市立高校の2年生でバスケットボール部のキャプテンを務める男子生徒が自殺しました。男子生徒は、クラブの顧問教諭から体罰を受けていたことがわかっていて、教育委員会は自殺との関連を調べています。

 「誠に申し訳ありませんでした」(教育委員会)

 去年12月23日の朝6時半頃、大阪市立桜宮高校2年の男子生徒が、自宅で制服のネクタイを使い、首を吊って死んでいるのが見つかりました。

 男子生徒はバスケットボール部のキャプテンで、顧問の47歳の男性教諭から厳しい指導や体罰を受けたことを記した手紙を残していました。前日の夜にも、「今日もかなり殴られた」と母親に話していて、遺体は頬が腫れ、唇には切れたあとがあったといいます。

 市の教育委員会によると、顧問の教諭はこの生徒に複数回体罰を加えたことを認めているということです。

 「(男性教諭の話では)指導の中で、叩くことによって、かえって元気づけられる意味合いもあると」(桜宮高校 佐藤芳弘校長)

 男性教諭は18年前、バスケットボール部の顧問として桜宮高校に赴任。厳しい指導で有名でした。

 「同級生からはよく聞いていました。(男性教諭から)殴られたりとか。練習態度がよくなかったのか、2、3発殴られて青くなってたり」(赴任当時を知る桜宮高校OB)

 桜宮高校はスポーツの強豪校として知られ、バスケットボール部もたびたび全国大会に出場。一方、おととし9月には、バレーボール部の顧問が体罰で停職3か月の処分を受けています。

 「いじめでの自殺よりもよほどひどい、最悪の大失態。ゼロから立て直しにかからないといけない」(大阪市 橋下徹市長)

 市長は、高校で体罰が黙認されていなかったかなど、徹底的に調査するとしています。(08日17:49)

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