とくにリンパ腫の場合は、抗がん剤メインの治療ですから、手術によってダイナミックに腫瘍細胞の数を減らせる固形の腫瘍より腫瘍細胞がより多く体に存在することになります。なので「共生」という言葉がまさに当てはまる病気といえましょう。。。
なんでこんなことを書いているかと言うと、獣医師を標榜する方の著作をぺらぺらと拝見していたら、まるで腫瘍を食事(だけ)で治せるような表現が多く目に付いたからです。
そう、必ずコメント入れてくる(当ブログは厳しいコメント管理を勝手にBloggerがやってくれてるのでないですけど)「リンパ腫が食事で治った例もあるようですよ、(リンク先URL)」というやつです。
そして、こんなものを信じて食事療法(米多いんだよ!)に踏み切る飼い主様の多いこと!!!
ご飯ブログに書こうかどうしようか迷ったんだけど、一応以前からのお友達の多いこちらに私的感想として書きました。
波動(レメディ)にしろ水商売にしろガンが治っちゃう奇跡の食事にしろ、分母が明らかにされることはぜーーーーーーったいにないんです。
リンパ腫の犬何頭(ステージも大事)がその食事療法に取り組んで、完全寛解となり、何頭が維持状態、何頭が死の転帰を迎えた、、、、とか細かく細かくデータを取らなくてはいけないのです。ところが、こういうニセモノ商売では成功しか語られない。
さらにその食事療法を選ぶことがあきらかに化学療法を選ぶよりも効果的である、と言えるためには、化学療法の成果を上回るデータをあげなくてはいけないのです。
ということで、現在効果があると言われているのはフィッシュオイル・サメ軟骨・緑茶・にんにく・ビタミンE・乳酸菌である、と書いときます。
レメディとか米をたくさん使った食事とか信じないでね~。腫瘍動物には脂どっさりでお願いしますよ!!!もちろん、抗がん剤に耐えられる体を作るのは食事ですけれど、それも米じゃないなぁ。。。
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↓ ももちゃん、体調いいんですね。 良かった良かった。
返信削除戦える体、いいですね。
そして、いかさまなインチキ商法に心をゆさぶられてしまいがちですが、痛いところを突くような偽者を跳ね返せる知識と認識を持ちたいものですよね。
舌舌マークを試してみたらハトが寄ってきました。犬は知らん顔。
>ごまちゃん
返信削除ありがとうございます。もも、好調です。膀胱炎を治すべくつゆだくご飯を食べさせられております(あまり好きではなさそうです)。まだまだ闘えますとも!
インチキ商法は魅力的なんですよね。共通ワードは「緩くていいんです」です。きちんと管理できないあなただって大丈夫。緩くていいの。許してくれないのは周囲の理解がないから、、、あら、誰?
大抵のことは緩くてもいいんですが、キッチリやらなくてはいけないことがありますよね。トレーニングなら暴れない・吠えない・咬まないでしょう。。。病犬なら投薬管理。
何にせよ無知で勉強嫌いな方は金の亡者につけこまれますね。
今日のこぎママワンポイントレッスン、、、舌舌印を始めて使ったのは、トレーナーの鳴海章先生、NHK教育『趣味悠々』、犬のトレーニング講座(こんな名前じゃなかったけど、パピートレーニングを扱った講座です。ずっと見てました。もちろんターゲットタッチもやってましたよ)で、です。ほんと、つぎはぎだらけは困りますね。わかりゃしない、と思っているんでしょうか。見ている人は見てますよね。
こぎママさんのお返事、爆笑してしまいました。
返信削除やはりきちんと考えられる、疑えるそんな当たり前の教養が要りますよね。
おいしいものをたくさんいただくと脂肪も体重も増え増え成人病が待っています。おいしい言葉のツケはどうしても払わないといけないってことです。
犬の話しなら犬にツケがまわってくるということですよね。
薬漬けも嫌ですし、無表情になるのも困ったことです。あっデブな犬も嫌だな。
>ごまちゃん
返信削除笑っていただけてうれしゅうございます。
ゆるゆる好きの飼い主のツケを払わされるのは罪のない犬なのがあわれです。とくにT大生どうし、とかって粉飾するのはやめてほしい。薬(向精神薬)でだるーくされて抵抗する気力も失っている犬を「とっても穏やかになりました」っていうのは乞食をホームレスと言い換えるほどの害悪だと思います。肝臓だってダメージを受けるしね。。。飼い主もっと考えてほしい。。。。あら、誰?
治るって思ってしまえることが不思議だなあ。。飼い主がそーゆー精神状態になってしまうとゆーことですかね。。
返信削除>hanasakuさん
返信削除そうなんですよ。人間、自分にとっていい情報にすがりつきたいじゃないですか。そこを上手く突いてきますね~。排泄(排毒)して自然治癒力をあげる、と、いうですけど、もとになっているナントカいう機械が怪しいもので、その機械のホームページを読むと医療器具ではない、ときちんと書いてあります。つまり、私が35万円くらい払ってその機械を買って診断を始めることは可能なわけです。また、表面的には「抗がん治療を否定するものではない」って書いてあるんです。でも掲載されている体験談を読むと「抗がん剤使いましたね、○○ちゃんの体は今、毒を排泄しようと一生懸命なのに、なぜ、それをとめるようなことをするんですか、と怒られた」という表現が出てきます。否定してるってことだよねぇ。。。
みんなリンパ腫って診断された時点で仮死状態みたいになっちゃうから鵜呑みにしちゃうんじゃない?
少しでもわが子(犬ネコ)の体にいいものを、って思う当然の親心を利用されていて、腹立たしいです。
長文ゴメン。
すぱっと言って頂いて嬉しいです。
返信削除私も愛犬がリンパ腫で亡くなりましたが、調べれば調べるほど、癌って、病気って、考え方なんだな・・・と思い知らされました。
>匿名さん
返信削除ご愛犬との闘病、そして看取りお疲れ様でした。
腫瘍を患っているペットの治療・看護・生活の方法については様々な考え方があると思いますが、飼い主の悩みや弱さ、脆さに付けこむ様な「全く効果が証明されていない偶然頼みの商売」は看過されてはいけないと思うのです。。。