ようこそ!

このブログは、コーギーもも(2004.12.4~2012.4.2、7歳4ヶ月1日)の闘病記録です。同じ病気で苦しむ犬とその飼い主さんに、何か参考になれば幸いです。

2013年1月8日火曜日

犬の食事 できること出来ないこと

犬が病気になって、まず飼い主さんが見直すのが犬の食事であろう。

もちろんドライフード<手作り食(きちんと設計されたもの)であるのは疑いない。これは日常の食事でも同じことで、いまさら言うまでもない。

しかし、リンパ腫は食事では治らないよでも書いたとおり、食事に重篤な病気を治す力はない。
免疫向上・解毒とバカのひとつ覚えのように繰り返す自称獣医師や何とかクリエイターもいるけれど、腫瘍の場合、免疫はあげすぎてはならない。食事だけでがんや心臓病が治るのならば医者はいらない。つーか、心臓は筋肉なので、不可逆的な変化あるのみ。治ったなら、最初の診断が単なる誤診だ。

今までの経験で、食事で治すこと、軽快させることができるものは

■涙やけ(穀類アレルギーの場合。)、
■肛門付近・手足の指の間の毛色の変色。
■ストラバイト尿症(すでに巨大な石になっているものはムリ)、
また過栄養を改めるのを含めれば、
■肝臓の逸脱酵素(AST,ALT)の正常化(正常値内に収められるということ)
そして
■体重の調整。
■腎不全の進行を多少は遅らせること
■腸炎(よっしーの場合)

そのくらいです。

他の多くの病気については、食事(食材)の力だけで治すことはムリ。
上手く薬を使いつつ、ドライフード「よりは」負担にならない手作り食によって、身体を労わって治療が上手くいくようにするのがせいぜい食事にできること。

ペット栄養管理士がこんなことを書いていいのか、とも思うけれど、世の中の飼い主さんは過大な期待を手作り食に寄せすぎているように思う。
そしてサプリにも。
めっちゃ高価なサプリをたくさん与えて安心している人が多いけれど、それを代謝する肝臓は大変なんだってことに気づこうよ。

再燃や進行が遅いのは、単に年取ってるだけ。犬が年寄り=代謝が悪い=がんの進行が遅い、っつーだけのこと。サプリのおかげではないです。人間でも高齢のがん患者は生存期間が長いのと同じこと。
犬が摂取しやすい食材からごく普通に食べさせてやっていればよし。
もしくは腫瘍のタイプ。最近はリンパ腫も非常に細かく解明されてきています。これはそのうち書くつもり。

もちろん、ドライフードは消化も悪く水分も少ないからあらゆる病犬に向きません。これは大前提。

最近、自称獣医の術中にまんまとはまって抗がん剤治療をとりやめてしまった犬を何頭かみた。
そのうちのお一人のブログのコメント返しにあった言葉。
「何もしなければ4~6週間、、、何もしなかったわけじゃないのに」
あまりにも悲痛じゃな叫びじゃないですか?
この子は発症後43日で亡くなりました。消化器型だったようなので、長く生きることは難しかったかもしれないけれど、化学療法を試みれば3ヶ月くらいはもったかもしれない。
飼い主さんは自称獣医師の「絶対大丈夫、治ります」という言葉を信じたんですよ?
ナンなの、絶対って。医学の徒が「絶対」なんて軽々に言ってしまっていいわけ?


くれぐれも自称獣医@八王子の「リンパ腫は感染、除菌と吸入で治る」、なんて信用しないでくださいね。3週間に1度しか診察しない、しかも実際の犬の様子を見もしないで電話で診察料取る獣医師の言うことなんてどうして信じられる?写真じゃ犬の状態なんてわからないよ(とくに血液系のがんは外側に現れないから)。





じゃあ、なぜ人間にはしばしば奇跡みたいなことが起こるのか?

良くも悪くも人間は思い込める。私も70ミリもあった子宮筋腫を思い込みと生姜紅茶と湯たんぽで治した人間です。この精神の力って実に大きい・・・犬や猫にはできないんです。


闘病に向かう飼い主さんが、現実から目を背けず、逃げ出さず、科学の力を借りて、犬猫ほか全てのペットとともに歩かれることを心から願います。



うまうま食べて、検査もしっかり。
インチキ獣医にご用心。





4 件のコメント:

  1. リンパ腫のタイプによるでしょうね。
    イヌの場合、進行の速度で言えば低分化と高分化ぐらいしか分類はないですが、ヒトの場合、相当細かく分類されていますからね。

    でも、リンパ腫が感染である確率はゼロではないようですよ。
    リンパ腫を発症する原因となる菌はある可能性があるみたいです。

    返信削除
    返信
    1. 匿名1さん・・・下記の匿名さんと区別するために1とします。ご了承ください。
      ①何が、あるいは何をどうすることが、リンパ腫のタイプによるのでしょうか?
      主語述語を明確にしてください。

      ②リンパ腫が感染である確率はゼロではない・・・そうなんですか?!不肖こぎママ、浅学菲才の徒につき全くそのような菌の存在につき存じませんでした。ぜひ参考文献等ご教示ください。
      学術論文・英文で結構です。むしろ原著のほうがありがたいです。知己の腫瘍認定医に見せて意見を伺う所存ですので、ぜひ。

      削除
  2. 自称獣医の術中にまんまとはまってしまった飼い主・・・
    こぎママさん、↑の事例以外にもご存知ですか?
    私は見つけることができませんでした・・・

    こぎママさんのブログに鍵コメで送信するにはどうやっていいのか
    わからず、今回は匿名の欄を選びました(^_^;)
    今月2日にコメントをいただいたものです。
    これでわかってもらえたかなぁ(汗)

    返信削除
    返信
    1. 匿名2さん・・・上記匿名さんと区別するため2といたしました。ご了承くださいね。
      2件知っています。このブログ、鍵コメできないんですよ。
      すぐにわかりましたよ。私、メアドを入れませんでしたっけ?

      大抵は急激に弱っていく愛犬の姿をみかねて、また化学療法を再開しているか、或いは泣き寝入り(選択した自分が悪いのだ、と自分を責めて)している方が多いのかもしれないですね。

      逆に、このインチキ獣医のおかげで愛犬・愛猫のがんが治ったと大喜びしているブログにも出会いませんね(苦笑)。。。

      削除