婦日の寝不足日記

僕の身の回りでは毎日のようにテレビドラマさながらの出来事が起きます。
その全てを記す事はもちろん出来ませんが、どうしても漏れ出してしまう僕の心の声を聞いて下さい。
僕には語りたいことがあまりにもたくさんあるのです。

                                                           
2013年01月09日
北方領土が半分になると
 火曜外来を何とか終えると、夕方からは待機に回れた。僅かな時間だが買い物等で有意義に過ごす。夜起される心配が少なく眠れるという事も有難い。今日は水曜日だが朝からしっかり外来業務だ。その他雑用で色々と追われているが、正月休み明けの激務もやっと一段落したと信じて、何処かでできたら日曜日の山スキー記録をこれから作っておきたいと思っている。

 さて話は変わり、去年は彼方此方の国で政治のトップの顔が変わった。その後年が明け、選挙絡みだった領土問題も少しは落ち着いてきた感がする。竹島や尖閣の問題は棚上げでこのまま次世代へ持ち越しとなるのだろうが、ロシアとの北方領土問題は多少解決への話し合いが始まる兆しがあるらしい。
 中でも現実的な案として、北方領土をロシアと日本で折半して分け合うという話もあると言う。このままの状態で北方領土が日本に戻ってくる事は無い。北方領土がロシアのもののままになるよりは、折半の方がまだマシな解決法だと思ったりする。

 僕は若い頃北方領土の登山を検討した事が有るが、公私共に様々な理由でとてもじゃないがあきらめた。しかしその時の経験はその後の環太平洋でのカムチャッカ登山に生かされた。
 北方領土は今でも大変な自然の宝庫である事は間違いない。北方領土が面積で折半されると、歯舞、色丹、国後島の3島は日本にまるっと戻ってくるかもしれない。そうなると北方領土最高峰爺々岳は日本に返ってくる。爺々岳は利尻や羅臼よりも標高高い山でスキーにも適しているだろう。

 周囲自然を含めると、自由に国後島で山スキーを楽しめるという事は、僕にとって老後?の楽しみがぐっと増えるという事だ。領土問題は何処かで妥協や密約?が無いと、たいてい戦争無しでは解決しない。そう思うと北方領土折半のプランは案外、僕にとっては嬉しい妥協案の様な気がしたりする。
2013年01月07日
キロ70万円で1億円オーバー
 豪快山スキーから戻り、夜中に起される心配なく寝れるという事は何て幸せな事なのだろうと思う。昨夜は完全フリーで気持ちよく朝まで眠る事が出来た。お陰で筋肉痛も思っていてより随分少ない。
 ただ今日からはまたヘビーは仕事が待ち受けている。良く遊び良く働きを絵に描いた様な状態だ。ただひたすらに目をしょぼつかせながらテレビゲーム外来をこなし、手術をこなし、分娩をこなし、また外来をこなす。
 更に未だ何件も分娩が待っているし、今既にもう青息吐息状態だ。ともあれ文句を言っても誰かが代わってくれる訳ではない。粉雪から貰った元気を糧に、登山と同様、一歩一歩仕事こなしていくしかしかないだろう。

 さてさてそんな中、今日のニュースでは景気の良い話が飛び込んできた。築地で初競り大マグロが過去最高値をつけたというニュースで、何でも普段ならキロ1〜2万円程度のものが、ご祝儀相場によりキロ70万円で取引されたらしい。
 その大マグロを釣り上げた大間の漁師さんは、一匹の利益で豪邸を建ててもお釣りが来る計算だ。確かに高級マグロは美味い。しかし食べてしまえばそれで終わりだから(食べ物は皆そうか…)、これではマグロバブルも同様だと思う。 

 ふとヴェニスの商人のストーリーを思い出す。今の日本円で約1億円の借金のかたのために、500グラムの胸肉を切り取られそうになるという話だ。この話はユダヤ人金貸しシャーロックの強欲さが一番印象に残る訳だが、実際のストーリーは同時代日本の勧善懲悪小説とは趣き異なり、かなり複雑で人間的だ。シャーロックが悪人なのか善人なのか?そんな読み方自体が多分間違っている。

 景気が良いのを悪いとはもちろん言わない。今時は景気が良い話で財布が緩み、お金が世間に回る方がきっと良いのだろう。ニュースでは大トロが一般人に安く供されていたが、おそらく想像するにそのマグロの最も美味い部分は、今頃何処かの大金持ちが食しているに違いない。
 テレビニュースでざくっと切られるマグロを見ながら、そんな羨み半分僻み混じりの複雑な感情が何となく沸いてくるのは、僕がよほどひねくれているからなのだろうか?
2013年01月06日
検死と弓折岳往復ワンデイ
 年末から続けて高山で仕事して下さる先生のお陰で、この日曜日も僕は完全フリーを楽しむ事が出来る。幸運な事にやっと冬型が緩んでくれた。今日は貴重な山スキービックデイに出来そうだ。
 という訳で土曜の仕事を終えると、山行準備を整え早めに眠りに付く。深夜未明スタートで飛騨山脈弓折岳の厳冬スキーに挑戦してみる事にした。

 ところが日付変更線を越えてしばらくの時刻に、目覚まし時計ではなく携帯電話が鳴って起された。何かなと思って出てみると警察署から検死の依頼だ。とある理由から自宅で縊死された方が見えたらしい。残念これでビックな山スキーはお預けとあきらめ、深夜の警察署に急遽出動する。当番で有る以上粛々と業務に励ませていただいた。

 真夜中の医院に戻って再度眠りにつく。弓折は諦めて、できたら朝からゆっくりスタートで近場の山スキーを楽しもうと気持ち入れ替える。しかし僕は明らかにパウダースノー中毒の不眠症人間だ。一度起きたら再度眠りにつく事が出来ない。寝不足は明らかだが初志貫徹でそのまま朝早くから弓折岳に向かう事にしてしまった。

 新穂高温泉から歩き出したら、左俣林道にトレースがあった。これで一気に楽できる。スピードが上がると登頂へのモチベーションも上がってきた。トレースは秩父沢出合で消えていたが、189cmポンチャンの威力でグイグイ?ラッセルを続ける。この時期には珍しく無風なのにも助けられた。頂上付近のクラスト斜面を無事にこなして、首尾よく昼前には弓折岳に登頂する。
 
 頂上から真っ白なバージンスノーに飛び込む時の高揚感は堪らない。まるで空を飛んでいる様な感覚を味わいながら、足がフラフラになるまでターンを刻み続ける。そして頂上を発ってから2時間後には新穂高温泉でマッタリと温泉を楽しんでいた。だから山スキーは止められない。
 という訳で今日は無事に深夜の検死業務をこなし、更に豪快スキーも楽しむ事が出来た。生きる事は辛い事なのだが、死を見つめるのは生きているからこそできるのだと改めて思う。

今日の行程。厳冬期と考えるとハードなコースだ


眠くても槍ヶ岳とバージンスノーに元気付けられた
2013年01月05日
頑張っていたのですね…
 昼間の仕事は忙しいのだが、年越しで高山まで仕事に来ていただいている先輩先生のお陰で、夜中に呼ばれる心配は無い。昨夜も起される事無く朝まで眠れた。最近は規則正しい生活を送れているし、山には素敵な新雪が積もっている。今のところは風邪も引かず体調良好だ。
 今日は土曜の忙しい外来業務。何時もの様にセッセとこなしていると、警察署の方から突然?に電話が入った。あれ何も悪い事はしてないはずだぞと思った直後、そういえば正月の検死当番だった事を思い出す。

 という訳で外来業務を何とかこなすと、昼飯抜きで警察署に向かう事になった。ニュースや新聞記事にもなっていた西穂高での山岳遭難の方の検死に対応するのが僕の役目だ。
 とはいえほとんどの業務は警察署の方が段取り済ませてくれている。僕は事実上話を聞きながら検案書を書き、CTを読んで、ご遺体を受け取りに来られたご遺族の方々に挨拶すればそれで仕事終了だ。もちろん死因に怪しいところなど微塵も無い。

 新聞記事では西穂高の遭難としか書いてなかったが、お話を伺うとバリエーションの西穂西尾根を登り元日に頂上を越えた所で猛烈な悪天に捕まったらしい。その後救助要請するも、とても助けに行ける状態では無かった。自分で言うのもなんだが僕はその辺の地理や天候にかなり詳しい。その壮絶な状況をかなり想像できる。
 もちろんご遺体は今更何も語らないのだが、あの三賀日の悪天の中、険しい稜線で壮絶な時間を過ごしていた方々の気持ちを思うと、やはり他人事ならぬ切迫した気持ちがジワリ喉元にこみ上げて来たりする。
2013年01月04日
仕事始めは青息吐息
 幸せな正月休みも3賀日までだ。世間では今日金曜日を休みにして、年末年始で9連休なんて恵まれた?方達がみえるそうだが、多くの産婦人科医にとってそんな事は夢幻に過ぎない。中には正月休み一切返上して仕事している方もいる。紐付きとはいえ実質的に5連休を取れた僕はかなり恵まれた方と言えるだろう。

 という訳で今日から僕は仕事始めだ。予定通りの大入り外来で目出度い?事だと思う。午後には手術で、その後の夜外来も青息吐息状態のまま仕事進めている。
 最後の方はPCモニターを見つめる目が疲労で大分ぼやけてきたが、もうこれは仕方無いと諦めるしかない。誰か僕の代わりにPCを見つめてくれる方が見えれば良いのだが、どうも世の中そんな風には出来ていないようだ。それに頭脳と指が直接連動して動か無いと、この仕事は中々難しいだろう。

 何時か有る日画期的な発明があって、目が無くてもパソコンと人間が繋がる日も来るかもしれない。PC本体と直接脳が繋がるのだ。無線ランで人間とパソコンが繋がると、脳の記憶とはどういう意味を持つものになるのだろうか?
 まるでSFの様な世界が想像できてしまうが、僕の様な視力悪化人間にとってはそれはかなり逼迫した必要性有る発明であるのは間違いないと思う。
2013年01月03日
やっぱり名前のある山に登りたい
 正月休みも最終日になった。どんなに天気が悪くてもパウダースキーは外せない。しかし冬型が続くため、森林限界より上部の山スキーはあきらめた方が無難な様だ。
 何処に行くか散々迷ったが、様々な事を考慮して御母衣ダム右岸の名も無いピークを目指す事にする。

 ダムの下にある長瀬集落の橋の脇に車を停めさせていただき、広くて急な尾根に取り付く。下部は藪尾根だったが上部は予定通りの素晴らしいパウダー天国だった。単独ラッセルに耐えてガスの中1578m峰に登る。ちょっと下った所でガスの隙間に隣のピークも展望できた。
 お隣のピークは多少標高が低いが、一応釜ヶ峰という名前があり三角点も埋設されている。これはついでにこちらもピークハントしておこう。これらの山は事実上夏には道がなく登れない。やはりこの機会に名前のある山の登頂は外せない。

 そんな感じで今日は素敵なパウダーと、とってもマイナーな山のピークハントの両方を楽しむ事が出来た。途中で地図を無くしたり、シールが剥がれたりと色々困った事もあったのだが、それでも正月早々素敵な山スキーを楽しむ事が出来て良かったと思う。

今日の行程。思惑通りの素敵な場所だった


この時期はこれでなくっちゃ


頑張った甲斐がありました
2013年01月02日
2日は初売り
 折角の完全フリーの3賀日なのだが、冬型が居座ったようで山は大荒れの天気予報だ。あえて言えば元日が山スキー出動に最も好適になった様だが元日はやはり家族と過ごしたい。運が良ければ3日に豪快山スキーを託す思惑で、2日も自宅で過ごす事にした。検死当番に義理立てして遠出は封印だ。

 とは言うものの折角の休みを家だけで過ごすのはあまりに勿体無い。という訳で2日朝から急遽雪の高速を走り、百貨店の初売りセールなど見て回る事にする。僕は普段一人で山に行く事が多いのだが、結構人が大勢いる賑やかな場所も好きなのだ。もちろんついでに山道具屋と本屋はチェックする。

 丸栄や三越等を見て周り、彼方此方で大入り初春袋を覗き込む。こういうのは慣れている人がいるようで、目ぼしい売り出しセールには開店時から大勢の行列が出来ていた。僕もこういう時にオシャレな服でも買いたいと探してみるが、結局はユニクロがお似合いのようでブランド品は全て冷やかしだけで終わる。
 最後は家電など買って帰ったが帰宅は大分遅くなってしまった。山には行けなかったが、久しぶりに賑やかなところに行けて、これはこれでかなり有意義な一日だったと思う。 
2013年01月01日
元旦はまったりと
 大晦日のパウダー三昧から医院に戻り、各種雑用を片付けると久しぶりに夕方から自宅に戻る事が出来た。家族全員揃って年越し蕎麦を食べて、紅白歌合戦を見るという正しい日本の家庭における正しい大晦日の夜を過ごす。
 とはいえ各人それぞれ他に見たいテレビ番組も有るし、今時の家らしく、家の中には複数台のテレビが有る。それぞれお好みのチャンネルを選べるというのは一昔前の様なチャンネル権争いが無くなったという事で、その点は平和だ。

 大晦日恒例のサッカーゲームは今年はゲーム機が壊れているという理由でキャンセルになった。何時までこの手のチャチ?なゲームで遊ぶ年齢でもないのだろう。ともあれ年越しの夜を自宅に過ごせて良かったと思う。今日はめでたいお正月で天気もマアマア良さげな雰囲気だ。元旦初日の初スキーなんて選択枝もあったかもしれないが、そこまで浮世離れ?はしておらず、家でマッタリ過ごし午後からお参りにも出かける事も出来た。

 自分が高校生くらいだった時と比べて、今の世の中は閉塞感に溢れていると思う。僕の若かった頃は高度経済成長やバブルやらいろいろあって、未来はきっと明るいという感じがあった。元日の新聞にはリニアモーターカーや宇宙旅行やタイムマシンと言った明るい未来展望の話題が必ず載っていたものだ。
 原発やら少子化やら温暖化やらいろいろあって今の子供達は希望少なく可哀想な気もする。とはいえ昔より今の方が豊かなのは明らかだ。争いごと少なく平和で健康に過ごせれば、それで上等なのだと元旦に思っている。
2012年12月31日
189cmは重たい
 雪積もる中有難い代務先生がみえている関係で、今日の午後から3賀日は完全フリーの予定だ。とはいえ立場上入院患者さんをほっておく訳にもいかないし、東京都と同じ大きさのある飛騨圏内の何処かで変死体が出たら、僕が検死に出動しなければならない事になっている。
 という訳で残念ながら遠出は封印し、近場で遊んで過ごそうと心に決める。幸い今年の雪は多いので山スキーで遊ぶには申し分ない雰囲気だ。

 有難い事に古川の☆さんと甲府のスキー名人Fさんに誘っていただけたので、今日は白骨温泉から十石山という山スキー定番コースで遊んできた。天気図は強烈な冬型で山は猛吹雪が予想されている。しかしこのメンバーならきっと楽勝だろう。コース的にも道間違いにさえ気をつければさして困難な所は無い。

 とはいえ僕にとって今日の最大の困難は、新しくスキー板ラインアップに加わった189cmポンチャンの重さだった。大きい分ラッセルは楽だが、足を持ち上げるのににやたらに重い。藪の中での滑降には板の取り回しにも苦労した。森林限界下の山スキーには、この板の長さと重さはやはり厳しい様だ。

 更に予定通りだが頂上付近は猛烈な吹雪だった。地形的に飛ばされる心配はなかったが、ホワイトアウトで何処に頂上小屋があるのか分からない。頂上付近をウロウロしている内に迷子になったりしたらたまらないので、GPSで頂上を指す場所からトットコ滑降下山を決める。吹雪から逃げ出すような滑降だった。
 しかしそんな中でも、頂上付近のパウダー滑降を何度も楽しむ山スキー猛者の方々もみえていて、狭い山スキー界でもその奥は実に深いと思う。
 そんな感じで、公私共に様々な事はあるが、今年も無事健康に大晦日を迎える事が出来た。これはこれで良かったと思う事にしよう。

今日の行程、この時期の定番コースだが楽なコースとは言えない


ここから上部はホワイトアウトだった


滑降はもちろんパウダー
2012年12月30日
脛がどれだけ持つことやら
 昨日の外来業務を無事にこなすと何とか仕事納めの日を向かえる事が出来た。雑用業務も有る程度一段落させて、現実はともかく気分的には何とか年越しを迎える事が出来そうだ。
 長男が帰省してきた事もあり、30日夕方からは家族全員揃って下呂温泉まで一泊プチ家族旅行に出かけてきた。ここの所恒例となりつつある温泉卓球で盛り上がり、下呂温泉の美湯を楽しんでくる。

 子供達も皆大きくなって宿に泊まるのも全員大人料金が必要だ。馬鹿にならない出費になるが、年に一度?の贅沢だと思うとこれ位は許されると思おう。その後は主に子供達の日用品など買いに街に出かけるが、所謂子供向けクリスマスプレゼントの玩具類とは異なり、日用品でもジワリと財布に響く事だと思う。

 復興増税とか消費税増税とか子供の各種教育費とか、自分達くらいの世代のサラリーマンにはツライ気持ちになる事ばかりがこれから増えてくる。
 世間では安倍相場で消費アップし景気を上向かせるなんて事を言っている訳だが、気分的にはとても財布の紐を緩める気持ちにならない。せめて自分の視力が持って、僕が元気な間に子供達が独立してくれれば良いのだが、まったくもってどうなることやらだ。昨日はそんな事をコンコン?と子供達に語り、何とか頑張ってくれよと子供らにハッパかけて夜を過ごしていたりした。
2012年12月29日
脳科学眼鏡とか自動掃除機ルンバとか…
 年末年始を高山で過ごしてくれる有難い大先輩先生がみえてくれたお陰で、これから3賀日にかけて僕は待機もしくは完全フリーという嬉しい立場に回れる事になっている。産婦人科医レベルで考えるとこれは恵まれた年末年始と言えるだろう。昨夜は雑用で寝るのは遅くなったが、朝まで起される事なくきちんと眠る事は出来た。
 今日午前は仕事納めの外来業務で、それをクリアすると晴れて僕にも年の瀬が来る。あろうことか検死当番という産婦人科医にあるまじき?業務が正月早々入っているのであまり遠出は出来ないが、それでも何とか仕事こなして楽しい時間を迎えたい。

 さてさて話はガラリと変わり、今は世間は大掃除の季節だ。僕は医院内座敷童子の人間なのであまり掃除の事を気にしないで良い立場なのだが、それでもそれなりに部屋中に貯まった書類の山や各種配線コードなど片付けたいと思っている。

 そういえば先週僕は山スキー魔神軍団?と厳冬の猿ヶ馬場山に登った。その時頂上でYasuhiro先生から、経費で自動掃除機ルンバを買いなさいと何故か何回も言われた。僕はその時けっこう疲れている。良いスキー板を買えという話ならともかく、なんでここでルンバの話なのだろうかと、僕は多いに不思議に思ったのだが、多分それだけルンバが素晴らしい掃除機という事なのだろう。

 ともあれ今や人生の質は道具次第で決まる時代になった。厳冬の山頂を素早く日帰りできるのも山スキーという道具のお陰だ。もう少ししたら自動掃除ロボットが年末の大掃除もしてくれる時代が来るかもしれない。
 特に僕なんて今や眼鏡が無いと生きられない。先日僕は手術&PC操作に特化した脳科学老眼鏡というのを買ったが、お陰でやはりちょっと目の疲れが減った気はする。

 自分自身のパフォーマンスで生きていける時代はもうとっくに過ぎた。これからは如何に道具と上手くお付き合いするかで、残りの人生の質が決まるに違いないと思う。
2012年12月28日
隙間時間をどう使う
 午後の手術を終えると昨夜はセカンドコール側だった。そんな日に試験採点や各種書類など少しでも雑用を済ませたい。とはいえ山スキーの記録作りなどしている内に疲れが来て、結局碌に雑用を片付ける事が出来ないまま寝てしまった。 掃除片付けその他諸々が越年しそうで、このままだと折角の正月休みにも影響を与えかねない状況だ。

 1日はどうあがこうと24時間しかない。睡眠時間を6時間取ると1日は18時間だ。深夜業務で睡眠中に起こされるとその時間の質量は更に大きく変わる。天気予報など見ながら如何に上手に時間を使うか常に考えている。今日は外来、手術、外来。代務先生がかなり仕事してくれて有難いが、休み前のハードワークは未だに続いている。

 さてさてそんなに忙しいのに、今日も月曜日の猿ヶ馬場山スキー記録を作ってHPにUPしてしまった。僕のHPも山スキー記録がやたらに充実してきた感が有る。
 立場を考えると新たなHPのページ作りよりももっと有意義な時間の使い方はあるんじゃなかろうか。自分の体力や能力が頭打ちとなり、後は衰えるばかりだと知りながらも悪あがきをしている印象だ。

 この手の記録作りはもはや自己満足が主なる目的になった。山行記録の量よりも質が大事だとも思う。そう知っていながらも今年も記録を残しUPし続けようとしている。それが自分の人生の記録となるからなのだろうが、何時まで続けるつもりなのか…自分でも多少呆れてはいる。
2012年12月27日
目前の危機とは
 分娩、処置、夜外来と午後からフルスピードで働き続けたお陰で昨日就寝時には比較的落ち着いた状態を作り出す事が出来た。努力は実り、夜中に起される事は無しで済む。朝一の分娩も、早出の代務先生のお陰で楽する事が出来た。
 今日は午後からクリニックレベルとしては大きな手術が有る。夜中に起されずに済んだという事は、僕もとっても皆にとって幸運な事だ。更に昔と大きく違うのは麻酔を自分でかけないでも済むという事である。麻酔を専門の先生にお願いする事が出来る様になったという事は、僕や地域にとって、とても大きなメリットだと思う。

 さてそんな訳で手術はもちろんソツなくこなし、夕方からは年末としては楽できる立場になっている。何とかこの時間で利用して少しでも雑用をこなしておきたいのだが、ハードワークの疲れもあるし何処まで今から頑張れる事だろうか?

 さてさて話は変わり、昨日発足した安倍新内閣は危機突破内閣と自称している。昨日の総理就任記者会見で安倍総理は目前の危機を突破するための内閣なのだと殊更に強調していた。ただ具体的に何が一番の危機なのかはっきりしない様に僕には感じた。それは震災復興とか原発とかTPPとか尖閣とか経済とか様々な問題は有るだろう。しかしどれが本当の目前の深刻な危機なのであろうか。

 戦争中にはどの国でも挙国一致しファッショ化する。それはそれが本当の目前の危機だからだ。しかし今は戦争中とは違う。安倍総理は自分の政権を強固にするために無闇に危機を強調していると言えば、間違っているのだろうか?
 なお僕にとって本当の深刻な目前の危機は自分の視力悪化である。目が見えなければ仕事もできないし、山もいけないし、旅も出来なくなる。自分の人生を奪われたも同様で、視力と不整脈悪化以外の問題は、僕にとってどれもこれも些細なものにすら感じる。

 ともあれ組織のトップとは時に自分の権力を強めるために無用な危機を演出するものだ。
 お隣の北朝鮮なんて常に危機を演出し続ける必要が有る国と言えるだろう。国を維持するためには、わざとでも瀬戸際外交を続けないといけない。そんな組織は世界中彼方此方にある訳だが、できれば僕はそういう場所や社会には住みたくないと思う。
2012年12月26日
僕はデフレの方が嬉しい
 福島原発事故によりやむを得ず名古屋転勤となった代務先生が仕事してくれるお陰で、火曜午後は僕は外来業務も無く楽して過ごす事が出来る。
 189cmポンチャンを猿ヶ馬場の頂上まで持ち上げた事により、しっかり貯まった大腰筋乳酸もお陰できちんとウオッシュアップ出来た。その陰で深夜未明まで医院内では沢山の仕事があったのだが、代務先生大活躍により僕は何も知らずに熟睡できる。
 今日午前は待機に回れる水曜日なのだが、外来業務はしっかりとあった。クリスマス休日後で正月休み前という忙しい時期なので、仕事するのは有る意味当然の時期だ。とにかく少しでも働いて、楽しい休日のためにも仕事を整理しておかなければならない。

 さて話は変わり、総選挙による政権交代で今日から安倍第2次政権が始まる事になっている。1回目の安倍政権は小泉後の棚ボタ総理でお世辞にも立派な仕事をしたとは言えなかった。しかし2回目の今回は、久しぶりの本格政権となる事で良い仕事をしてくれるのではないかとそれなりの期待が有るようだ。
 確か一回目の安倍政権の目玉は教育改革だった気がするが、今回の2度目の政権の目玉はアベノミクスとも言われている経済政策にあるらしい。

 何でも2%のインフレを起こし、それにより経済を活性化させると言う。その為に安倍政権は日銀と厳しく対立しているとも言われている。
 僕は中学校の頃からかれこれ30年以上ほぼ毎日複数のニュース番組を見続けてきた人間だが(海外にいた間は除く)、それでも経済ニュースには良く分からない事が多い。一番分からないのが日銀と政府がなぜこんなにも対立する様に出来ているのかと言う事だ。
 お互い国際社会の中で国民生活を豊かにする事が目的なのだろうから、なぜそんなに激しく対立するのか?その本当の理由が良く分からなかったりする。

 ともあれ試験成績抜群で勝ちあがってきた東大卒官僚超エリートの考える経済政策と、国民の人気を得る事により選挙で勝ち上がってきた政治家の考える経済政策が違うのは当然だろう。
 多分想像するに政治家は数年先のメリットを考えるし、官僚は数十年先のメリットを考えている。多分そんな違いなんじゃないかと僕は思うが果たしてどうだろうか?
 
 なお僕はお陰さまで借金も無いし、貯金による金利ももともとほとんど無い。だからインフレになって嬉しい事は何も無い。
 むしろ物価が下がるデフレの方が嬉しかったりする。それに衣食住のうち衣料品は確かに今でも安いと思うが、食や住は未だ高いと思うのは僕だけだろうか?
 安倍総理はインフレになれば給料が上がると言っている。しかし本当にそうだろうか…。国の借金はインフレで少しは軽くなるのかもしれないが、人々の生活が豊かになるのかと言えば、どうなのか? 経済ニュースが苦手な僕だが、それもでアベノミクスの行く末には沢山の疑問符がついていたりする。
2012年12月25日
今年の冬はどうなるか
 完全フリーは昨日夕方までで、昨夜からはセカンドコールという立場になる。それでも十分貴重なクリスマスイブの夜だ。猿ヶ馬場の山行がほとんど朝の時間帯で終了した関係で、午後から有難い自由時間も出来た。
 という訳で昨夜は家族でちょっと贅沢し、大事な夜を平湯温泉の素敵な温泉宿で過ごす事にする。朝は白川郷で遊び、夜は平湯でマッタリできるのだから僕は実に良い場所に住んでいると思う。

 今朝は早起きして温泉宿の素敵な露天風呂でゆっくり朝湯を楽しんでから、一番で宿の朝食を食べてチェックアウトし、平湯の雪道を走り急いで医院まで戻った。
 そして何食わぬ顔で朝から何時もの外来業務を始める。今日は火曜日なので午後からはまた再び少し時間が出来た。床屋に行き買い物を済まし、今年の正月の計画を考える。一応運が良ければ3賀日くらいは仕事を離れれる予定だ。何処かで豪快スキーを楽しめないだろうか?

 とそこに悲しい?連絡が入ってきた。前々から頼まれていた医師会検死当番業務が正月に入ってきたのだ。いかんこれでは正月に遠出はできない。院長室の窓からの眺めの様に、シンシンと心に雪が降る積もる気がしたりする。
 テレビでは今年は例年に無く寒い冬だと報道されている。確かに平湯周辺の雪は例年の同時期より少し多い感じだった。しかし標高のやや低い白川郷付近ではそんなに雪が多いとは感じない。

 天気予報で散々報道されていたクリスマス寒波は微妙に飛騨地方をそれた様だ。確かに寒いには寒いが、低山藪山を楽しめる程は高山近郊に雪は積もってない。その一方で今年は東北や北海道付近が大雪になっているのだろうか。
 果たして今年の冬は僕にとってどんな冬になるだろうか?天気や雪量はもちろんの事だが、時間や健康にも沢山の制限や不安材料がある。
 僕位の年の人間が自由に時間を過ごせるなんて事こそありえない話なのだろう。しかし様々な制限や拘束にも負けず、何とか今年も例年に負けず劣らず、できたら例年以上の豪快な冬を楽しみたいと心中思っている。

昨日の猿ヶ馬場山頂上付近。体力が何処まで持つかも重要だ
2012年12月24日
魔人たちを追いかけるしかない
 何だかんだとやる事を無事こなし、今日も朝早くから山スキーに出動する。有難い事にYasuhiro先生からお誘いいただいていたので、白川郷から猿ヶ馬場山という先生好みのロングコースに挑戦する事が出来た。
 とはいえまずYasuhiro先生との山行だとスタートが早い。歩くのはもっと早い。更にその上、下るのもかなり早い。僕の持つ心肺能力とスキー技術ではツライ事が多いのだが、ここは頑張るしかない。弱音を吐く事は許されないし、途中挫折なんてもっての他となるのだ。

 という訳で午前3時半に白川郷道の駅に集合、萩町集落末端からすごいスタートで林道沿いに登り出す。登り返しの無い沢伝いコースを辿る事で、全く無駄なく行動できた。
 寒さは厳しかったが、恐れていた風はそれほど吹かず、午前8時前には頂上に立ち、9時半頃にはスタート地点まで戻っていた。

 僕はとにかく遅れを取らない様にセッセと動いていたつもりなのだが、それでも滑降技術が全く違う。やっとの思いで車の停めてある場所まで戻ったら、魔人方は30分以上車のところで待っていたと言う。
 世の中には色々な人たちがいる訳だが、彼らはまさしく山スキー魔人軍団だ。全くもってそのスピードに舌を巻いた山行であった。

今日の行程。上部でYasuhiro先生オリジナルラインを辿る


ちょっと待って…なんて甘えは許されないのだ
2012年12月23日
やっぱり出動します
 今回の連休は有難い大先輩の代務先生方がみえてくれているお陰で完全フリーの連休になっている。こんな有難い事は滅多に無いのだが、何だかんだとやる事は有る。入院患者さんの事も考えるとあまり遠出をする気もしない。
 という訳でせっかくの連休だが主に近場で過ごそうと思う。昨日は胃カメラ飲んだ後、年賀状書いたり、看護学校進級試験の採点などしている内に、あっという間に夜遅くなってしまった。連休前のドタバタや手術諸々の疲れも中々取れない。それでも夜はスキー板は車に積み込んでから眠りについた。

 朝3時半に目覚ましかけて寝たが起きられない。やはり疲れが貯まっているのだろう。もしかしたら風邪でも引いたかもしれない。今日は休養と雑用に当てようと思い2度目睡眠に入る。しかしこの時期貴重な晴れマークと完全フリーがやはりどうしても深層心理に働きかけた様だ。再度5時前に目が覚める。これはやはり出かけようと心変わりする。山ウェアをサクット着ると何時もの様に車を平湯に向けて走らせていた。

 ロングルートは時間的にも体力的にも無理なので、平湯大滝から金山岩への玄人?好みのラインを目指す事にする。平湯大滝駐車場ゲートを脇道からスキーでクリアして、何とかまだ暗い内に大滝脇から登り出す事が出来た。
 大滝横の急斜面で道を間違っていきなり怖い思いをしたが、こんな観光スポットの横で滑落するなんて事はできない。何とか慎重に登り上げる事が出来て助かった。

 金山岩横のクラストした急斜面も無事にクリアして、今日はきちんとピークスキーを決めてくる。雪質はモナカだったが、晴天微風にも助けられて楽しく滑降する事が出来た。山から降りて温泉に入ったら、風邪症状も何処かに吹き飛んだ気がする。やはりこんな良い日は山スキー出動して良かったと思う。

久しぶりに厳冬の頂上に立った。記録はきっとまた後日作ろう
2012年12月22日
手術に疲れて、胃カメラを飲む
 昨日の午後の手術は、想定以上の困難さで、クリニックに移ってからは最高レベルの高難度手術になった。ガン手術ではないのだから、輸血は避けないといけないし、開腹創もできるだけ小さくしておきたい。
 夜外来が始まる時刻やヘルプ先生方の勤務時間の都合も考慮する必要が有る。幸いだったのは手術の最中に分娩が入ってこなかった事だ。
 勤務医時代はもっと大変な事がいくらでもあった事を思い出しつつ、しょぼつく目の焦点を無理やり合わせながら、コツコツ術式を進めて行った。様々な事をクリアして、夜外来や術後回診が終わった時には心身ともに疲れ果ててしまう。

 代務先生が来てくれているお陰で今朝は朝早くから山スキー出動ができる予定だった。ところがもうそんな元気は全く無い。天気も悪いし、今日は山スキーをあきらめよう。
 ちょうど最近胃の調子が良くなかったので、確かな技術と安心の内視鏡検査を受けるため、金沢まで胃カメラ飲みに朝から行ってきた。
 総合病院勤めの頃は、仕事と仕事の合間に同じ病院内で内視鏡検査を受ける事が出来たが、今は立場が変わりこういう時間が無いとなかなか内視鏡検査を受けれないのだ。

 なにげに早起きしてしまったので、テルメ金沢で朝湯を楽しんでから、早朝時刻に交通至便なはやかわクリニックに到着した。一番の時刻で手際よく検査していただく。
 「噴門が緩いですね、これは年のためでしょう」なんて言われたりもしたが、軽い逆流性食道炎くらいで胃がんも何も見つからずホッとする。「ピロリ除菌できたから血行も良くなりました」と誉め?られる。胃カメラも細いタイプのモノを使っていただき、以前よりは楽に挿入されたと思う。

 考えてみたら他にやる事は山ほど有って、多方面から早くしろと色々つつかれているが、ともあれ一番大事なのは健康だ。目や心臓はもうこれ以上良くはならんかもしれないが、まずは胃だけでもそれなりに健康で良かったと思う。
2012年12月21日
マヤの暦にワヤだがね
 昨日の手術は、とある理由からクリニックレベルとしてはかなり手数多い難しい手術だった。とはいえ若くて指が早く動く代務先生の力も借りて、ここは問題なく無事に難しい手術もこなす。最大の心配事項の僕の目力の方は、ブルーベリーアイの力を借りてこちらも何とかクリアできた。今日も続けてやや高難度手術が入っているが、昨日同様問題なくクリアするしか他にない。

 さてさて話は変わり、今日は中米の古代文明マヤの暦最後の日に当るらしい。そのため世界中でもうはや恒例、今日は人類滅亡終末の日となる噂が立っている。
 紀元前3114年から始まる長さ5000年以上の長期歴の大晦日に今日が当るというのだから、それまたそれで何となく説得力が有る気がしないでもない。

 かく言う僕もかって若い頃中南米を旅し、原住民の爪を集めながら(説明は省略)、あくまで観光客の一人としてだが、各地遺跡を巡った事が有る。
 マヤ文明の代表ティカル遺跡にもしっかり行った。もともと歴史好きでもあるので、中南米の遺跡群には彼方此方で魅了されたし、その歴史についても平均的日本人よりは詳しい。

 マヤ文明は、アジアアフリカ文明と比べると比較的新しく、西暦800年くらいの文明だ。日本なら平安時代に当る。
 だからマヤ遺跡群は主に平安京と同じ頃のものだ。ただ平安京は木製なので今やほとんど跡形無いが、マヤの遺跡群は精密な石作りなので、猛烈な中米ジャングルの中で未だに強烈な個性を放っている。
 当時の日本にも天皇家がコントロールする太陰暦があったが、マヤには実に正確な太陽暦があった。これは驚異だ。インカに無かった文字がマヤには有るというのも不思議である。文字と言うのは実は発明が非常に難しいものなのだ。

 それにマヤは滅亡の理由が未だにはっきり分かっていない。ジャングルの中に高度古代文明が突然現われ、突然消えたという印象で、世界の名だたる古代文明と比べてもロマンチック?感はかなり高い。そんなマヤ歴最後の日というのは、それが単なる噂だとはいえ、妙に心引かれてワヤな気がする(これは名古屋弁です)。
 ともあれどんな終末論が流行ろうと、僕に大事なのは目の前の仕事だ。まず手術諸々業務をしっかりこなさないと明日は来ない。全てを上手くこなせば、クリスマスと正月には少しは休める予定だ。明日は必ず来る。そう信じて今日の日をしっかり生きていこうと思う。
2012年12月20日
近いうちには事実上の年内
 緊急手術が入ってきた関係で、昨日の夜外来が終わった時には心身かなり疲れきっていた。それでも朝まできちんと眠れれば言う事は無い。しかしその儚い願いも潰えた。昨夜も深夜未明の丑三つ時に分娩があり、しっかり起されて寝ぼけ業務に励む事になる。という訳で今日も何時もの寝不足外来だ。その上に午後からクリニックレベルでは大きな手術があり、きっとこれも寝不足手術になるだろう。予想通りにこのまま辛い年末業務に突入していきそうだ。

 野田総理は近いうちにと言って年内自爆解散を決めた。北朝鮮は衛星と言って事実上のミサイルを打ち上げた(日本政府の見解では)。僕は今年思い切って粉雪専用の189cmポンチャン(説明は省略)を購入したが、近いうちにこのポンチャンで事実上のパウダーを楽しむ事が出来るかどうか?何もかも正しい答えはグレーゾーンと言うところだろうか…。

兄弟が増えたポンチャンの年内活躍を期待しています
2012年12月19日
何処まで頑張れる事やら
 昨日午後から今朝までは待機に回れる。ただ水曜は朝から外来業務が待っているから、せっかくの待機でも山スキーに行くのは不可だ。その代わりに昨日の午後からは007のアクション映画など観に出かけて、せめて気持ちリフレッシュ図る様にする。
 次々とかかってくるマナーモート携帯片手の映画鑑賞では落ち着かない事この上ないが、何もしないで寝ているよりはマシだと思う。さすがハリウッド映画という爆発シーンの連続と、その後に続く雪道運転にしっかり目を疲れさせてから医院に戻る。代務先生のお陰で夜はしっかり寝て過ごす事が出来た。

 とはいえ今日も厳しい仕事が待っている。いきなりやや気を使う緊急手術が入ってきた。外来も混むし、予定手術も有る。夜外来では目がしょぼついて、パソコンモニター上の字に中々焦点が合わず、気が張って妙に疲れてきたりする。

 この数日間男女の愛憎絡みの緊急案件が次々と入ってくる。事実は小説よりも奇なりで、そこらのテレビ番組よりよほどドラマチックだと思う。
 そういえば昨日のジェームズボンドも年や怪我に負けずに、手を震わせながら復活目指し頑張っていた。僕もメスとガンの違いこそあれ(最も違いのは顔か…)、手や視線震わせながら、男女の愛憎絡み?で頑張っている点は、007に似たようなものだと思ったりする。
2012年12月18日
オセロゲームの顛末
 要注意分娩も夜外来終了直後に無事対応し、昨夜はこのままなら平和な夜を迎えれる感じだった。しかしそんな幸せはやはり許されない。全く持って予想外の救急事態が出現し、救急車呼んだり、おまわりさん来たりとか結局落ち着かない夜となる。睡眠のコアな時間が妨げられる事は無かったが、それでもちょっと勘弁してよーという出来事だった。
 幸い今日の午後からセカンドコールなので、山にはいけなくても少しは気持ちリフレッシュしたいと思っている。

 さて選挙の結果が出て、予想通りの自民大勝となった。投票率は戦後最低で、一票格差も違憲状態という問題は有るが、ともあれ国民は自民党に安定多数を与えた。これはきっと、国民は強い政治を期待しているという事だと前向きに解釈しよう。
 この閉塞した少子高齢化時代に、急に何かが良くなるなんて事は無い。しかしそれでも次の政権には山積する各種課題を何とか少しでも解決してもらいたいと思う。

 なお話によると今度の衆院選は準決勝で、来夏の参院選が政治の決勝戦にあたるらしい。選挙のことばかり考えないといけない政治家は大変だ、これで肝心の政治そのものは上手にできるものなのだろうか?ともあれ次の参院選で3分の2以上の圧倒的多数を取ると安倍政権は憲法改正も視野に入れる。
 
 今の選挙制度と民度だと選挙はオセロゲームで黒白マス取り合いの繰り返しになるだろうから、衆参両院で圧倒的多数を取る事は何時まで経っても来ないに違いない。
 誰がどう作ったのか、GHQ支配下で作られた現行憲法というのは簡単に改正できない様に上手く作られている。この政治のオセロゲームの行く末はどうなるのだろうか? 
 ともあれ自分の身の回りに起きる出来事から帰納すると、どうせ国のレベルもたかがしれている。政治家はゲームを繰り返し、とりあえず米国と官僚の言う事を聞いていくのが、一番賢い国の舵取りなのだとも思えてくる。
2012年12月17日
寝不足飲み過ぎが目に来ます
 昨夜は内輪の忘年会で、朝日町の老舗居酒屋で夜やや遅くまで飲み食いで楽しく過ごした。帰りのタクシーで自民圧勝の選挙速報を聞いてから医院に戻る。このまま気持ちよく酔って朝まで眠れれば言う事は無いのだが、僕の場合はそうはいかない。
 昨夜もその後の未明時刻に分娩で急遽分娩室から呼び出し電話が入った。例によって心拍下がるというスクランブル発進依頼つきだ。ちょっとフラフラしながら起き上がると、何時もの様に慣れた手つきで対応し、押したり引いたりその他諸々全く問題なくこなした。

 という訳で今日の月曜朝も何時もの寝不足外来からスタートした。手術も無い分昼寝時間も取れたからまだマシだ。しかし連日の寝不足飲酒が響いているのか、目の疲れが酷い。時に足元がふらつく事も有る。昨夜飲んだ酒がまさかメチルアルコールだったんじゃないかなんて思ったりする。

 ともあれこんな事ではいかんので、夜外来が始まる前に行き着け眼鏡屋さんに出かけ、各種視力スクリーニング検査をしてもらった。例によって酷い近眼に乱視に老眼なのだが、今回は更に両目の視力を調整して合わせる能力がかなり落ちていると指摘された。
 「ついに先生も来ましたね」なんて言われて、左右差から脳梗塞でも起きていたんかなんて思う。今年流行のブルーライト遮断グラスが欲しいと言ったら、「そんなものはとっくに先生の眼鏡には入っています」なのだそうだ。僕の目は後どれだけもつのか、全く持ってマジ心配だ

 そんな感じで今回はPCと手術用眼鏡を作ってもらった。今後は眼鏡も使用目的に特化して使わないといけない。昨日の選挙速報でも、政治家の世代交代が強く印象付けられたが、僕の場合は目が使えなくなる前に産婦人科世代交代ができるかどうか…。それがかなりシリアスな問題になってきそうだ。
2012年12月16日
寝不足と飲み過ぎで
 今週末は当直の週末だ。とはいえ比較的医院内は落ち着いてくれているし、このチャンスに少しは外出したい。強い味方の髭先生が高山に来てくれているので、例によって日曜朝の5時間だけ当直を代わっていただけた。代わりにという訳ではないが、土曜夜は鮨を食べに行こうと誘われる。

 金曜夜は分娩が重なりきちんと寝れてなかったし、酒豪の髭先生に付き合って飲み食いすると、翌朝早くから山スキーに行くのは辛いかなと思う。しかし仕事を替わって貰った上に誘いを断るなんてできない。もちろん美味い物を食べる事自体に異存有る訳も無く、土曜夜は久しぶり?に朝日町まで飲み食いに出かけた。予想通りに美酒美食でついついやや遅くまで過ごしてしまう。

 という訳で今朝は空が明るくなりかけた頃からスタートとなった。平湯スキー場から大滝経由で定番金山岩を目指す。午前10時には医院に戻りたいから、いくら急いでも頂上までは届かないだろう。しかも寝不足と飲み過ぎでペースは上がらなかった。土曜の雨で雪質も良くない。二日酔い?の汗をかきながら、何もここまでしてまで山に行かないでも良いのにとさすがに思った。

 地図上2014mピークに着いた所で、ちょうど時間切れとなり引き返す事にする。今日は気温が高く雪は湿ったモナカとなり、滑りの楽しみは今ひとつだった。
 サクット駐車場まで戻ると、真面目?な僕は温泉入るのもあきらめてとっとこ医院に引き返す。そして今はまた急患対応含め各種当直業務に励んでいる。
 今夜は内輪の忘年会があるので、飲み過ぎには更に気をつけようと思う。若い頃ならともかくもう年なのだから、飲み過ぎの深夜業務は、長生きの為になんとしても避けなければと思う。

今日の行程、頂上までは未だ遠い


中途半端な山スキーでも記念?写真は撮っておこう
2012年12月15日
自分で考える事が大事
 昨夜は夜外来終了頃までは平和な感じの夜だった。シメシメ朝まできちんと寝れそうだと期待して、眠剤飲んで気持ちよく眠りにつく。しかしそんな幸せな夜が何晩も続く訳は無い。未明時刻に断続的に分娩室からの呼び出し電話で起された。しかも2件目は心拍落ちると言うスクランブル発進依頼付きだ。胸に不整脈感を感じながら、セッセと深夜の労働に励む
 という訳で今日土曜日もできたら避けたい寝不足外来となった。隣の研修医先生と雑談しながら、半分寝ぼけ眼で仕事をこなした。今週末は仕事の週末だ。それでも年末のハード業務に備えて少しでもストレス貯めない様にしておきたいと思う。 

 さてさて明日はいよいよ総選挙だ。下馬評では自民党圧勝らしい。政治家不信の挙句の果てがやはり自民党という事なのだろうか。他に仕方が無いからとりあえず自民党に入れようという人も多いに違いない。
 民主的な選挙を経て国が良い方向に向かう事に繋がれば良いのだが、未来の事は分からない以上、誰にも正しい選択肢は分からない。

 何となく思うのが大勢の人の知恵が集まれば、一人で考えるよりは良い結果を生むという事だ。選挙の結果と言うのは国民の総意となる訳だから、国民全体の考えが集まって最善の結果が導き出れば良い訳だ。世界には結果が最初から分かっている不公正な非民主的選挙が沢山有る。それらのナンセンス選挙と比べると日本の選挙は未だマシだと信じよう。

 ただそれにしても、一票の格差問題や、選挙権の有無の問題、更にマスコミやネットの偏向した情報発信などは多いに気になる所だ。
 そういうば一昨日見たNHK特集で、学力世界一フィンランドの驚きの授業と言う番組が流されていた。電子黒板上の思考の地図を用いて、子供達が一生懸命想像力を働かせ、正答の無い答えを考えている。日本のマニュアル教科書詰め込み教育とは丸っきり違う姿に大きな感銘を受けた。
 今回の選挙結果があまりに偏向したものであればあるほど、それは日本人は自分の頭で考える事ができないと証明した訳で、それは即ち教育の失敗と同じなのだと僕は思う。
2012年12月14日
品格が大事ですか
 今月の勤務シフトは僕にとって少し嬉しくできている。セカンドコールに回れる時間も比較的長い。地方の産婦人科医としては恵まれた体制と言えるだろう。昨日も午後から夜にかけてセカンドコール側に回れる事になっていた。

 ちょうどスキー道具の足りない箇所を修理したり補充したりするには良い時間だ。最新ニュースに寄れば今シベリアには記録的大寒波が来ていると言う。もしかしたら今年の冬は長期予報に反し、大雪となってくれるかもしれない。
 後僕も何年間山で粉雪スキーを楽しめるか分からない。ここは思い切って大雪となる方に賭けて、スキー板更新の設備投資を行なう事にした。車や家にかかる費用と比べると、スキー道具への投資なんて知れている。周囲がどう思うかはともあれ、年齢諸々を考慮すると、この位の贅沢は許されると思う。

 さてさて話は変わり、総選挙が近づき各党党首が忙しく動き回っている姿がほぼ何時でもテレビで映し出されている。第3極?と言われる政党も乱立しているが、改革とか大地とか日本とか緑とかその他大勢政党も乱立している。
 そういうマイナー政党党首もこの時とばかりテレビに映し出されて、各種各様の主張をしていた。中には党首が有罪判決のため公民権停止中で選挙活動できませんなんて党もあって、今更ながら日本は何でもありの国だなあと思う。

 ともあれ今回の選挙は政治の信頼を問われる選挙だ。裁判で有罪となった人が党首と言うのをどう考えれば良いのだろうか?どこぞの党首が「政治家の品格が問われている」なんて言葉を述べていたが、品格有る人ならまず嘘をついてはいけないと思うが違うのか?

 そういえば母体保護法資格の法律文にも品格と言う言葉が使われている。法によると中絶する医者には品格が必要であるらしい。母体保護法と言う法律自体が、本音と建前を使い分けているという事実を鑑みると、品格なんて何処の誰が持っているのかぜひ教えてもらいたいものだ。
 それでも日本はインドネシアやグアテマラと言った国よりマシな方の国だ。とはいえ政治や法律の及びその運用レベルを見ると、日本国民のレベルも全く碌な代物ではないと改めて思う。
2012年12月13日
衛星なのかミサイルなのか
 嵐の前の静けさか、この数日間仕事では比較的楽できている。昨日の山スキー後には多少昼寝の時間も入れ、身体を休める事ができた。夜外来もそれほど混まずに、夜中に起される事も無しで済む。寝不足感も疲労感も無いし僕としては有難い事だ。これから年末にかけて仕事忙しくなる事は分かっているから、今の内に少しでも楽してストレス減らしておきたいと思う。

 さてさて昨日のトップニュースは何と言っても北朝鮮ロケット打ち上げ報道であった。大金かけたロケットが打ち落とされる事を用心してか、各国準備の油断をつき、裏をかいての発射を北はしたらしい。
 衛星なのかミサイルなのかそれはどちらかは分からない。ただ米国機関は衛星軌道に発射物が乗ったとアナウンスしていたから、衛星でもあったという事は間違い無いのだろう。
 その点諸外国ではどういうニュアンスで報道されているのだろうか?例によってミサイルと報道しているのは日本のマスコミだけかもしれない。この手の事に関して日本のマスコミは全く偏向しているから、基本的に日本のニュースは当てにならない。

 ともあれ発射は大成功で、北朝鮮の国威発揚にはうってつけとなった。また逆に、発射延期とか、発射してもきっと失敗するとか予想していた日本の軍事専門家は面目丸つぶれだ。
 思わず太平洋戦争や日露戦争勃発時の、日の丸軍事専門家を思い出す。どう考えたのか全くもって楽観的な戦況見通しばかりを立てて、悲惨な戦争を無闇に推し進めた。呆れてものも言えない戦略や作戦行動も少なくない。
 
 今回の北の衛星打ち上げでも、米国は事前に発射成功を予想していたし、衛星軌道確認も早くから出来ていたらしい。最初から失敗すると甘い?見通しを立てていた日本専門筋とは大違いだ。
 日本人は総じてこの手の事で的確な予想を立てる事が苦手だ。神風を信じているのか、先入観に捉われ過ぎているのか、つまりはパースペクティブが乏しいという事に尽きる、言っちゃあ悪いがバカなのだと思う。
2012年12月12日
仕事も有るし無理はしません
 火曜午後からセカンドコールに回れた。各種電話連絡等は次々有るのだが、それでも手術は無いし楽できる。多少だが昼寝も出来て、夜には寝不足感も無くなった。
 12月としては異例の寒波のお陰で山には素敵な粉雪が積もっている。そうなるともう水曜は朝早くから出動するしかない。という訳で今朝も気づいたら早起きに成功。板を車に積み込んで、山スキー出動してしまった。とはいえ昼には医院に戻っていたいし、場所は近場限定だ。

 何時も平湯峠周辺ばかりの山スキーではどうかと思い、今朝は高速利用で白川郷方面に向かう事にする。豪雪パウダーを楽しめる場所として、トヨタ自然学校から三方岩岳の白谷左岸尾根を狙った。白山スーパー林道ゲートから適当に尾根に取り付く。まだ暗い時間で最初は急斜面に手こずった。
 それでも途中からは藪も無くなり素敵な粉雪ラッセルとなる。無心に雪の中で足を動かしていると、時間が経つのも忘れてしまう。

 1471mピークを越えた辺りから木立が無くなり、やや雪崩も心配になってきた。ホワイトアウトで視界も碌に無い。無理すれば頂上まで届いたかもしれないが、午後からの仕事や心臓の事を考えると、ワークアウトしすぎるのは考え物だ。という訳で頂上稜線手前の1590mピークで引き返す事を決める。まだ9時前だったが水曜山スキーはこの辺りまでにしておくのが適当だろう。そうしないと夜外来で身体が参ってしまう。

 下降はお約束の激パウダーだった。上部では久しぶりに粉雪舞い散らすフェースショットを楽しむ。パウダースキーはやはり止められないと思う。そんな感じであっと言う間に下山し、そそくさ荷物を片付けると、何時もの様に午前中には医院でゆっくり風呂に入っていた。医院は落ち着いていて、夜外来まで今日も昼寝を多少楽しめそうだ。
 パウダースキーは身体にしんどい。とはいえ何故か元気が湧いてくる素敵な遊びだ。寒波のお陰で楽しい季節が今年は何時もより少し早くやってきたと思う。

今日の行程。粉雪の美味しい所はいただきました


この一瞬だけ晴れてくれた。ここより上部でホワイトアウト
2012年12月11日
医者はいなくても患者さんはいる
 休み明け月曜日の外来はジワリ混む。寝不足身体には辛い所だ。更に月曜夜中にも未だ経過中の方が4人残っていた。何時起されるか分からない夜で、僕みたいな交感神経緊張が持続しっぱなしの人間にはどうしても眠りが浅くなる。
 それでも日付変更線を越えた所から、2回呼び出されただけで済んだからまだ救われた方と言えるだろう。とういう事で今日もできたら避けたい寝不足外来となる。若くて元気?な研修医先生が羨ましい。今日は午後からはセカンドコールに回れる。心身長続きさせるためにも、まとまった睡眠時間をここで入れたいものだ。 

 さてさて今季初の本格的寒波がやってきた。高山でも先週末から雪が降ったり止んだりの状態が続き、医院周囲もすっかり雪景色だ。いよいよ山スキー本番への期待も高まる。
 しかし雪が降るとテンション上がる僕みたいな人間はどちらかと言うと変で、多くの人にとって雪は邪魔者だ。特に名古屋から来る代務先生には、車移動もままならず辛い雪だろうと思う。

 特に日曜〜月曜は高速道路が通行止めとなり、代務先生は月曜昼まで高山に到着できない状態となった。しかし患者さんは大勢見える。雪によるしわ寄せ業務は昔からしょっちゅうあったので慣れているが、大雪による患者さん受診抑制は今のところほとんど無い感じだ。大雪警報だろうが分娩は何時も有る。

 産科業務とは辛い仕事だと思う。雪が降ろうが槍が降ろうが、24時間開店状態にしておかなければならない。コンビニならバイトを沢山雇う事で、ある程度の大雪にも対応できるかもしれないが、産科医は数が圧倒的に少なくバイト募集で人が集まるなんて事は無い。雪の中仕事に来てくれる産科医は貴重なのだ。

 まあこれも日曜日に無理して豊田までサッカーを雪の中見に行ったのが響いている。母体保護法研修が終わった後、すぐに下道経由で高山に戻っていたら、もちょっと身体は楽できた。ともあれどんな場合にも仕事に穴は作らない。これは医者でなくても社会人の常識という事だろうと思う。

雪の豊田スタジアムも寒かったが、アウェーのエジプト人の応援は熱かった
 
  これ以前の日記は削除しました。