'13/1/10
社長の解任理由を説明 広電<動画あり>
広島電鉄の椋田昌夫社長(66)は9日、前日の取締役会で越智秀信前社長(55)を解任したことを受け記者会見した。解任の理由を、路面電車の運賃値上げやJR広島駅(広島市南区)への新線計画を越智氏が強行しようとして「社内に混乱を生んだ」と説明。値上げと新線計画を見直す考えを示した。
椋田氏は、越智氏の「独断的」な経営手法が背景にあると指摘。「取締役会で決まる前に、説明と違う話を新聞やテレビで知ることが続いた」と述べた。
越智氏は昨年、今春にも路面電車の運賃を20〜30円引き上げると表明。椋田氏は値上げの必要性は認めながらも、「時期や価格は白紙に戻させていただきたい」と話した。
越智氏が主張していた、JR広島駅に乗り入れる路面電車の「駅前大橋線」を地下方式で新設する構想も否定。「前社長の独断。広電で地下案を支持していた者はいない」と切り捨て、JR西日本が主張する高架方式を支持する可能性もあるとした。
【写真説明】越智前社長の解任について説明する椋田社長(右)=撮影・宮原滋