↑きおくをたどったどわーふのらくがき
だけだと引かれそうだったので、ヴィクトリアンレディを付け足してみたが
アダンと小さな彼女の構図みたいになって何だコレは。
2日続けての日記更新、長いです。
映画「ホビット」を観たのですが、面白く…本っ当に面白く、
気持ちが収まらず映画雑誌を購入、行動が10年前の「ロード・オブ・ザ・リング(以下LOTR)」の時と同じです。
ちなみに映画秘宝2月号。大特集の言葉に偽り無しの内容です、言葉の一つ一つにライターさん達の愛を感じる。
秘宝さんはこの手の映画好きでないかしら、と勝手に思っていただけに余計嬉しい。面白い。
ドワーフ一人一人の紹介や中つ国の歴史、荒俣宏先生のインタビューもあり大充実。
周りと自分の温度差が激しく、面白いと言っても信じてもらえないのですが、どうしたら。
「2部作予定を3部作に変更?原作は指輪物語よりもはるかに短いのに?」
「やたらと伸ばしてダレるんじゃないの?」
「ドワーフかぁ(ヴィジュアルの面で)」
どうもすみませんでした!
これらを全て吹っ飛ばしてくれました。3部作多いに結構です、付いて行きます。
監督のP.ジャクソンはじめ、スタッフの方々の溢れんばかりの愛がスクリーンを通してひしひしと。以下感想。
脅威の平均年齢の高さ、脅威のヒゲ率、登場人物の殆どがヒゲのおっさんと爺さんです。
若いのもいるが、おっさんでヒゲのチビなドワーフが13名も出てくるファンタジーですよ、画面が茶色い!画面が重い!
トールキン先生最高。普通はしない、このメンバーの地味さが好き。
終盤の松ぼっくりシーンなんて、戦法が地味過ぎて愛しい程。
ただこういう話が苦手なら観る必要はないです。
LOTRは全体に流れる重厚感や緊迫感がありましたが、ホビットは明るい。
と言ってもあくまでLOTRに比べたら、なので嫌気がさす程の能天気さではないです。
原作が児童向けに書かれたことが理由かと。
13人もいたら途中で誰か死ぬのでは、と観ていましたが、あ、これ誰も死なないのだな。と気付いたが最後、後はひたすら楽しめばいいじゃんと。
他でも言われていますがアトラクションに乗った気分で。
で、ドワーフ完全になめてました。
彼らの背景ですよ…龍に故郷を奪われ追われ、バラバラにならざるをえなかった流浪の民ですよ。
それで故郷を取り返そう、故郷に帰ろう、と集まったのが13人とは。
「ホビット」だけど正直ドワーフの皆さんにしびれた。
ドワーフの流浪の王トーリンはLOTRのアラゴルン的ポジション。
秘宝の言葉を借りるならば「背負って立つものが違う」です。醸し出す雰囲気がとても良い。
英語版予告で初めて聴いた「はなれ山の歌(Song of the Lonely Mountain)」のバリトンボイスには心たぎりました。
聞いた途端そうだよこれだよと一気に中つ国に帰れたのです。
ボフールは作品を観たら分かるかと。ビルボとのシーンが印象的、いいやついいやつ。
バーリンは見た目完全に爺さんだが強い、で可愛い。
ドワーリンは見るからに強ドワーフて感じで一人だけハゲなのもいい。
(今日の落書き絵みたいに昔はモヒカン)
あとドワーフにおけるイケメンの最高水準にいると思われるキーリというキャラクターがいらっしゃる。
まさかのレゴラスポジション頑張って。
登場すると聞いて一気に楽しみになった茶の魔法使い、ラダガスト。
犬ぞりならぬ「兎ぞり」にはこれまたしびれた。
LOTRのエントといい、森の変化に気付き守ろうとするキャラクターに弱い。
白の会議、勿論サルマンことクリストファー・リー様もご登場である。
サルマン話してるのにガラ様とガンダルフ思い切り無視してて切な笑えます。
ガラドリエル様も変わらずお美しく、エルロンド卿もLOTRより生き生きしていた、好きだな。
雷合戦のシーンは童心に帰るわくわく感。これぞ!
今回の主役である若ビルボを演じるマーティン・フリーマンは、ドワーフが自宅に押し寄せて来た時のあたふたぶりが良かった。
ゴクリ(ゴラム)はLOTRよりも愛嬌があったが、私だったらなぞなぞ答えられずに喰われてます。
最後に、エンドクレジットで流れる「はなれ山の歌」の別バージョンが頭から離れません。
この曲がこの作品、物語を表しているし、締まります。
ドワーフ達の奪われた故郷への想いですよ、なんだろう泣けてくる。
「我らは決して忘れまい 許すまい」ですよ。うわーもう。
彼らが故郷に戻り喜んでいる姿を観たい、耐え忍んできたトーリンの想いが報われるシーンが観たい。
(これに関しては現実問題としてかなり思う所もあるのですが…普通に楽しみたかったのに)
観たい観たいで、年明けに早速観に行く予定。あと2回観たいと狂った事を考えている。
それでは皆さんよいお年を。