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(8時間17分前に更新) |
【東京】仲井真弘多知事は8日、首相官邸で安倍晋三首相と面談し、3千億円規模の沖縄関係予算の確保や那覇空港の第2滑走路の早急な整備などを要請した。安倍氏は「沖縄はアジアの中心であり、最も発展していく可能性が高い。沖縄の投資は未来への投資だと考えている」と述べ、沖縄振興の重要性への認識を強調した。安倍氏の首相就任後、両者の面談は初めて。
前半のみ公開された会談冒頭、安倍氏は「在日米軍の多くの基地が沖縄に集中している。沖縄県民の皆さんに大変なご負担をかけている中において、沖縄の発展、振興は日本全体の問題」と基地の存在による県民の負担に言及した。
那覇空港について「日本の魅力を世界に発信していく、アジアゲートウェイの拠点の一つ。できるだけ反映できるよう努力したい」と、滑走路増設の必要性に理解を示した。
会談後、仲井真氏は記者団に「可能な限り一生懸命対応したいという趣旨の話はいただいた」と安倍氏の取り組みに期待を示したが、要望する3千億円規模の確保には、実務的な調整が必要ではないかとの見方を示した。米軍普天間飛行場の移設問題に関するやりとりは一切なかったというが、基地問題を話し合う機会は「いずれ必要だと思う」と述べた。
会談に同席した山本一太沖縄担当相は「要望を踏まえて反映できるように取り組むということに尽きる」と述べた。