独田農エッセイ-大橋院長自らが執筆する短編小説-
2012年9月26日 水曜日
笑顔で昇天 @大橋信昭は岐阜県大垣市の大橋医院の院長です。
岐阜県大垣市の大橋医院の院長の大橋信昭です。
その老婆は1年前より右眼球に悪性腫瘍が発生していた。
日毎にその腫瘍は増大し、手掌大になった。
軟膏とガーゼ交換、胸水、腹水、
苦痛はひどいはずである。
しかし、その老婆は回診に行くと笑顔で、
「先生、治してくださいよ。」と笑うだけであった。
家族も決して苦痛だけは与えないでくださいというものの、
老婆はいつも笑っていた。
そして数日前、笑ったまま昇天した。
実に不思議な話である。
苦しいのを我慢しておれるはずはない、不思議にも笑ったまま天国へ行った。
岐阜県大垣市の大橋医院は、循環器疾患、終末医療に全力を尽くします。
投稿者 大橋医院