PC遠隔操作:防犯カメラに不審な男…猫抱く姿が映る
毎日新聞 2013年01月08日 11時21分(最終更新 01月08日 13時28分)
パソコン(PC)の遠隔操作事件で、「真犯人」とみられる人物からのメールの内容通りに猫の首輪から記憶媒体が発見された神奈川県藤沢市の江の島の防犯カメラに、不審な男の姿が映っていたことが捜査関係者への取材で分かった。警視庁などの合同捜査本部は、男が事件に関与した可能性があるとみて調べる。
首輪をした猫が見つかったのは島の頂上付近にある広場。捜査員が広場にあった防犯カメラを調べたところ、4日にこの猫の写真を撮影したり、抱いたりする男の姿が映っていた。
真犯人とみられる人物から報道関係者らに送られたメールのリンク先には4日付の新聞が首輪と一緒に映っていたほか、この猫の写真も添付されていた。メールは5日未明に送信されており、捜査本部は何者かが4日に首輪を猫に取り付けたとみている。
江の島には昨年末に防犯カメラが増設され、現在計35台が設置されており、ほかのカメラの画像の分析を急いでいる。
また捜査本部によると、首輪についていた記憶媒体には、遠隔操作ウイルスとみられるプログラムやテキストファイルなどが保存されていた。テキストには「自分は以前、事件に巻き込まれたせいで無実にもかかわらず人生の大幅な軌道修正をさせられた」「メールアドレスはもう解約したので何も発信しない」という趣旨のメッセージが書かれていた。【小泉大士、喜浦遊】