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野生のウズラ「希少鳥獣」に指定へ
1月9日 4時15分

野生のウズラ「希少鳥獣」に指定へ
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かつて日本各地で生息し狩猟が認められていた野生のウズラについて、環境省は生息する地域が大幅に減少していることから、狩猟が法律で禁止され特に保護が求められる「希少鳥獣」に指定する方針を固めました。

ウズラは全長20センチほどのキジ科の鳥で、かつて日本各地に生息し、狩猟が原則禁止される野生の哺乳類や鳥類に該当していましたが、野生のウズラについては例外的に認められていました。
しかし、食用やペットとして狩猟の対象となり、自然環境も変化したことなどからその生息する地域が減少し、平成19年に暫定的に狩猟が禁止されたものの、その後も回復していないということです。
このため環境省は、野生のウズラを特に保護が求められる「希少鳥獣」に指定する方針を固めました。
環境省によりますと、希少鳥獣に指定されると法律で狩猟が禁止されるうえ、その生息する地域を「鳥獣保護区」に設定することができるようになり、広い範囲で保護対策が進むことになるということです。
狩猟が認められていた野生の哺乳類や鳥類が指定されるのは今回が初めてです。
また、市場に広く流通しているウズラの卵は、すでに飼育されているものから生産されているということで、環境省は市場への影響はないとしています。
環境省は「野生のウズラの姿が再び自然界で多く見られるよう対策を進めていきたい」としています。

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