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08 Jan 2013 21:01:27

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国会傍聴記by下町の太陽

ブログの特性をいかして、2007年夏から国会を日めくり式で記録してきました。これからも民主党側から国会を見ていきます。

[写真]高田昌也さん、『岡田卓也 私の履歴書』(日経新聞出版社)の口絵から

 きょう(2010年12月15日)は、岡田克也さんの実の弟である、高田昌也・東京新聞政治部長の講演に行ってきました。

 初めて見る、昌也さんは、紺の三つ揃えスーツに、太い縁のメガネ、濃い赤の水玉のネクタイ。謹厳実直そのもの。

  講演会は、東京都選挙管理委員会と荒川区選挙管理委員会の共催で開かれた入場無料・先着順の年1回の選挙への関心を啓発する趣旨のイベントのようです。私は当該自治体には住んでいませんが、朝の散歩中に掲示板で見かけて、この講演のことを知り、楽しみにしておりました。時系列で説明する緻密な講演を聴かせてもらって、頭がスッキリし、僕の政局感に関する迷いは吹っ飛びました。

  

 昌也さんは講演の時間をみっちりとられたので、質疑応答の時間が短かったのですが、私は「高田先生は岡田幹事長の実の弟さんですが、お兄さんのことをどう思いますか?」と聞きました。苗字が違うことと、ご存じない方からは、驚きの声が上がりました。講演中に「岡田幹事長」という言葉は何度も出ていましたが、ここまで兄弟であることへの言及はありませんでした。昌也さんは、うーんと体をひねりながら、答えを熟考し、「最近ネットとかで書かれているんですよね・・・」と嫌そうな表情を見せました。そのうえで、「(世間で)言われるとおりの堅物です」とのことでした。東京新聞政治部記者の友達の一人にメールしたら、「ははは・・・その質問は私たちもできないね!」ということでした。

 ただ、岡田ファミリーの一種、物の言いにくさというのはどうなんでしょうかね。私のような一般聴衆もみなさんは、小沢問題や、東京新聞の社論、政治に希望が持てない、防衛力の増強すべきだ、などバンバン発言していました。そういう時代です。岡田さんに公認権と支部交付金分配権を握られている民主党議員ももっとバンバン意見してほしいですよね。

 高田昌也(たかだ・まさや)さんは、岡田卓也・イオン創業者の3男で、1957年(昭和32年)三重県生まれ。明治大学政経学部卒業後、中日新聞社入社。名古屋本社整理部を振り出しに、1986年、東京新聞・社会部で警視庁を担当。1989年、東京新聞政治部に配属。その後、名古屋経済部に転勤後、1992年に東京政治部復帰。首相官邸担当、自民党キャップ、野党キャップを歴任し、1999年東京政治部次長。ことし(2010年)から政治部長。

 岡田克也さんは高田昌也さんからみて、4歳上の兄。昌也さんは末っ子ということになります。私、思ったんですけど、昌也さんの講演そのものが、政局を話しながらも、政策も入っていて、昌也さんも十分堅物のように思えました。お互い堅物で意見があわないのでしょうか(笑)。ですから、兄弟であり、よきライバルということでしょうね。

 お母さんの実家、三重郡菰野町(こものちょう)の高田家に跡取り息子がいないために、昌也さんが養子縁組して長男となっており、「高田」姓になっています。

 もうすぐスタートする2011年は辛亥革命100周年です。清王朝末期の西太后を田中裕子さんが演じている『蒼穹の昴』がNHKで放送されていますが、その清王朝を倒したのが孫文らの辛亥革命です。中国にとっても、台湾にとっても大事な年です。高田家には辛亥革命をなし遂げた孫文が泊まったことがあります。孫文は自見庄三郎・金融担当大臣の親族の家に泊まったこともあります。孫文を支えた日本人としては、宮崎寅蔵(宮崎滔天)が有名です。日本に政権交代ある二大政党デモクラシーを根付かせようとしている「岡田克也の宮崎滔天」になれたらいいなと、僕は思っています。
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実際の情勢はこんなところかと (しっくい)
2010-12-16 10:59:30
【小沢氏、国会招致全面対決へ 成算なき戦闘宣言】

ただ自らの政治資金問題で表立って動きにくい小沢氏が「倒閣」の先頭に立てる状況にはなく、強気の“戦闘宣言”に確かな成算はない。

 こうした岡田氏らの強い姿勢に、先の党代表選で200人の支持を得た“剛腕”小沢氏の勢いもそがれている。

 元秘書にとどまらず、自らも強制起訴される小沢氏と「離党」に踏み切れる議員はほとんどいないとの見方も「小沢脅威論」を小さくする。「国会での説明が足りない」との圧倒的な世論の批判は、代表選で小沢氏に投票した議員からも「政倫審に出るぐらいは協力すべきだ。そこで『裁判で話す』とだけ言えばいい」との思いを抱かせている。

 この日、小沢氏を支持する中堅グループ「一新会」の会合への出席者は約10人。わずか20分足らずで解散した。
ttp://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201012150210.html


(コメント)
2010年12月現在の小沢一郎元代表(68歳)の本当の影響力を客観的に報道しているのは、地方紙の中国新聞くらいのような気がします。
「小沢さんは勝算が無い闘いはしない」という小沢幻想は9月の代表選敗北ですでに崩壊しているのに、いまだに多くの新聞、テレビ、雑誌の記者たちの間には「小沢一郎が動くからには成算があるに違いない」という思い込みがあるような気がします。それとも、単純に小沢一郎が「倒閣」「党分裂」と書いたほうが売上が伸びるから何でしょうか?
民主党には党として粛々と新しい時代への道を進めて欲しいですね。

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