【動画】福島県楢葉町の山間部では、放射線量が高い枝葉がまだ散乱していた=7日、青木美希撮影 |
【森治文、木村俊介】東京電力福島第一原発周辺で「手抜き除染」が横行している問題で、環境省は7日、受注したゼネコンの聴取を始めた。洗浄に使った水が回収されていない事例を2件確認し、手抜きがあったことを認めた。
【特別報道部から】除染の実態や労働状況について情報を求めます除染の現地本部である環境省福島環境再生事務所は7日、元請けのゼネコン4社の現場責任者から事情を聴いた。同事務所の大村卓所長は同日夜に記者会見し、前田建設工業などの共同企業体(JV)が受注する福島県楢葉町と、大成建設などのJVが受注する飯舘村で昨年12月、洗浄に使った水を回収していなかった事例がそれぞれ1件あったことを発表。その他は「調査中」とした。
大村所長はゼネコン側からおわびがあったとしたうえで「事務所の責任もある。監督指導をしっかりやっていく」と述べた。