ラブカ捕獲、国内唯一生体展示 沼津港深海水族館
(2012/12/29 08:21) 古代のサメに似ていて「生きた化石」とも言われる深海サメの一種「ラブカ」が28日、駿河湾で生きたまま捕獲された。沼津市千本港町の沼津港深海水族館シーラカンス・ミュージアム(石垣幸二館長)が引き取り、公開を始めた。生きたラブカの展示は国内唯一という。
同日午後1時半ごろ捕獲されたラブカは体長約1・1メートルの雄。同市井田沖で漁をしていた地元の漁船の網に、水深約310メートルの地点で掛かった。石垣館長によると、体に傷はなく、状態は良いという。昨年12月にオープンした同水族館でラブカを飼育するのは3度目。ラブカは生態が分かっていないため飼育が難しく、過去2回は3日ほどで死んだ。
同水族館は過去の経験を基に、11月に水温を約10度に保った深海サメ用の水槽を用意し、いつでもラブカを引き取れるように準備していた。
石垣館長は「1週間生かすのも難しいが、改良を重ねた水槽で3度目の正直としたい」と話した。
国内で唯一生体展示されている「ラブカ」=沼津市の沼津港深海水族館
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