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中間貯蔵施設 初の住民説明会
1月8日 18時16分

中間貯蔵施設 初の住民説明会
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原発事故に伴う除染で出た土などを保管する中間貯蔵施設について、環境省は、建設候補地となっている福島県の3つの町のうち、大熊町の住民を対象に初めて説明会を開き、出席した住民からは、「施設建設の説明ばかりで生活再建の道筋が示されていない」などと、反発する意見が相次ぎました。

中間貯蔵施設について環境省は、福島第一原発周辺の大熊町、双葉町、楢葉町の3つの町の9か所を候補地として平成27年1月までの建設を目指していて、福島県などは去年11月、建設に向けた事前調査を受け入れました。
このため、環境省は候補地の住民を対象に説明会を開くことにしています。
8日は会津若松市で、6か所の候補地を抱える大熊町の住民を対象に初めての説明会が開かれ、住民およそ90人が出席しました。
説明会では、環境省の担当者が事前調査の概要や、放射性物質を飛散させないための安全対策について説明しました。
これに対して住民からは、「30年後に本当に最終処分場に廃棄物が持ち出されるのか」といった質問や、「施設の建設の説明ばかりで、住民の生活再建の道筋は一向に示されていない」と、反発する意見が相次ぎました。
説明会のあと、出席した住民の1人は「施設の建設は止められないと思うが、国には私たちの今後の人生の指針を示してほしい」と話していました。

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