京都府警の30代の男性巡査部長が昨年11月、勤務時間外に京都市西京区の飲食店で酒に酔い、警察手帳を店員に提示していたことが8日、府警への取材で分かった。警察手帳は国家公安委員会規則で職務に限って提示が認められており、府警は不適切行為として巡査部長を処分した。処分内容については「公表の基準にしている懲戒処分でない」として明らかにしていない。
府警監察官室によると、巡査部長は中京署勤務。昨年11月下旬、店で飲酒した代金を支払った後、接客態度について店員にクレームをつけ、警察手帳をポケットから出して見せた。店員が110番通報して発覚した。府警の調べに「酔った勢いでやってしまった。驚かせようと思った」と説明しているという。
警察手帳は原則として、勤務外は施錠できる場所に保管することになっており、監察官室は「指導を徹底する」としている。