幸せな時間はあっという間に過ぎ、朝が来てしまいました。


名残惜しいまま、彼と秘密基地（HOTEL）を出て、私の車を停めている親友宅へ…



国道に出て少し走り、親友宅の方向へ曲がります。



曲がる瞬間！

私は血の気が引きました。



親友宅へ行く道の途中に、なんと夫の車が停まっていたのです！


夫は仕事の関係でそこに来ていて、しかも車の外に出ています。


そのまま国道を真っすぐ行くこともできず、私は彼に「早く、行って!!」と、叫びながら助手席に体を沈めました。


幸い、夫は道路に背を向けていたので、横を通り過ぎる時に見られることはなかったのですが…


こんな事…ってあるんだ…


もう心臓はバクバクして、自分でも驚くぐらいの恐怖感に襲われました…



心の中では、もう夫とは終わっていて、もしバレたらバレた時…なんてことを考えたりしたこともあったのに…


いざ、こういうことに直面すると、こんなにもビビってしまうんだ…


ふだん罪悪感が無いわけではないけれど、急に罪悪感が重く私にのしかかってきました。


夢の途中なのに、すごいスピードで現実に引き戻された感じ…



後で考えると…私の慌てように、彼はちょっと嫌な思いをしたんじゃないかな…

私が逆の立場だったら、あたりまえのことなのに、彼のそんな慌てぶりは見たくない。

あたりまえのことなのに、そんなに奥様が大事なの？！って悲しくなってしまうかも…



いつもデートの帰りは、彼が家に帰り着くまでの1時間以上の道のりの間、私が家に帰る途中に都合のいいところで電話をかけておしゃべりするんですが…


何故かしばらく彼に電話をする気になれませんでした。


1時間くらいして彼に電話すると、もう彼は家まで20分くらいの距離にいたので、少ししか話せませんでした。


なんだか少し…いつもより元気が無い感じがしました。




…気のせいかな