さてさて診断結果です。
彼の「無意識」の領域を感じたのでしょうか?彼の記憶の中からは消し去られていた事実が診断で浮かび上がってきました。
彼が学生の頃、ご両親が離婚。
その際、まだ小さかった弟だけを連れ、お母さんは家を出て行かれました。
その数年前から不穏な空気を察知していた彼。彼は家族が壊れるのを食い止めようと、無意識の中で「しっかりしたいい子」を頑張ってきたのです。
完璧にやり遂げ、誉められる自分がいる事で、ご両親の間に笑顔や温かい空気を取り戻せると信じて。
わざわざそう思っていちいち行動している訳ではなく、無意識のレベルで、受け入れたくない事実を回避する為に周りの顔色を見て、過ごしてきたようです。
お母さんが家を出て行くときに、弟を連れて行くという言葉を聞いた時。
本当は「なんで僕も一緒にって言ってくれないの?なんで???」という自分の心の声を封印し、自分がごねることよりも、その場の空気を乱したくないという事を優先してしまう子供の心。
どれだけ自分の言葉を押し込めてきたのでしょう。
それも、その時すでに、わざわざではなく自動的に無意識に、押し込める癖が付いてしまっていたわけです。
ちゃんとしなければ、完璧にしなければならない
という自分に課した脅迫観念と、自分の感情や思いを素直に外に出せなくなってしまった心の癖。
この二つが、アラフォーになった今の彼に未だに影響を与え、人と深く関わり恋愛していくこと等を難しくしてしまっていたようです。
彼にその話をしたところ、自分でもそんな事があったのを忘れていたようで・・・
「確かにそんな気持ち、心の中にありましたね・・・忘れていましたっ。というか仕方ないと、なかった事にしていました」
と。
で、診断結果に基づいて、先生から彼に対してのメッセージは
「自分を労い、大切にすること」
だったのですが、かれは「それってどういう意味ですか?自分を甘やかすって事ですか?」と。
「自分を大切にする」という意味すら、彼には上手く伝わらないので、TOMOなりの解釈を伝えて見ました。
自分を大切にするというのは、その時思った感情や思い、考えなどを、自分が無視しないということだと思うのです。
腹がたった、悲しい、辛い・・・それを無視しないで下さいと。
辛いからと、初めからなかったことにしたところで、逃げてしまったところで、自分の意識の中からは消し去れても、自分の無意識の部分にはしっかりと記録され、それを昇華しない限りずっと無意識の中に蓄積されて行きます。
しかも無意識なのに「意識」の部分に影響を与えます。
なんとなく異性を信じられない
とか、
自分の思った事を発言できない
とか、
人に怒られたり、見捨てられたくないので、何事も完璧に仕上げたい
とか。
今現在、生活していく中に、無意識がドンドン干渉してくるわけです。
だから、直したいところ、不具合を感じる部分を特定し、今の自分が自分である原因を探り、無意識の中に浮遊する今まで溜め込んだ自分の心の声を拾い出して昇華させて上げないと、いつまでも影響され続けるのです。
寂しかったと思いたくないから、忘れるのではなく、寂しかったんだよと母にカミングアウトする方が、よっぽど自分が生まれ変わる為には起爆剤になります。
今頃なに?そんなこと言って?
といわれるかも知れません。思っているような反応が返って来るかは保障できません。
相手になんて言われるかではなく、自分がこう思っていたんだという思いを自分自身が大切にして耳を傾けてあげる事が重要なんだと思います。
自分はその時、悲しかったんだ・・・って受け止めて、良く頑張ってきたねって労ってあげることだと思うのです。
人間関係の構築が上手く行かないという、殆どの方が、形は違えど同じような事がいえます。
原因が分かり対処の仕方が分かってからというものの、彼は周りの人からも「明るくなった」「すっきりした」「印象が柔らかでいい感じ」などといわれています。
きっと自分と向き合い始めたからなのかな?悶々としていたものが、すっきりしたからかも知れません。
早く「彼女出来ました!」という彼の報告を聞けたらな~なんて、思っている今日この頃です。
1 ■泣けました・・・
心からそう思います。
私も境遇は全く違えど傷つきたくなくて、思ったことはなかなかいえません。。。
・・・が、今日彼とお別れしました。
よくやった!私!すごいねって!自分を誉めてあげました。
次のSTEPへ歩いていけそうです。