'13/1/9
広電、越智社長を突然の解任
広島電鉄は8日、広島市中区の本社で臨時取締役会を開き、越智秀信社長(55)の取締役への降格を決議した。事実上の解任で、後任には椋田昌夫専務(66)が同日付で昇格した。
広電は社長交代の理由を「(越智氏の)独断的な業務執行で会社の正当な業務執行に支障をきたしており、経営の刷新を図る」と説明。具体的な内容は明らかにしていないが、越智氏の経営手法に異論があったとみられる。
越智氏はこの日の臨時取締役会を欠席。「会社のために仕事をしてきた。業績は上向いており、納得できない」と話している。
越智氏は国土交通省から2009年6月に常務に就任し、10年6月に社長へ昇格。路面電車の市内線の値上げや全線での均一運賃の導入計画などを進めていた。
椋田氏は広電で越智氏に次ぐナンバー2で、9人の取締役の中では最年長。09年の非正規労働者全員の正社員化や12年の呉市営バスの継承などに尽くしてきた。